大谷「WE’RE BACK」!2年ぶり二刀流復活へ メジャーリーグ7・24or25開幕発表

[ 2020年6月25日 05:30 ]

エンゼルス・大谷
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 大リーグ機構(MLB)が23日(日本時間24日)、今季は7月23日(同24日)か同24日(同25日)に開幕し、レギュラーシーズンを60試合制で実施すると発表した。新型コロナウイルスの影響で当初の3月26日から約4カ月遅れの開幕で、無観客となる。今月22日に強行開催を決めたMLBに対し、選手会が安全規約などに同意した。エンゼルスの大谷翔平投手(25)が2年ぶりに二刀流として迎えるシーズンが、ようやく幕を開ける。

 エンゼルスタジアムに、甲高い打球音とともに「フンッ!!」と気合のこもった叫び声が響いた。大谷は短パン姿で帽子を後ろ向きにかぶり、右足を上げない打撃フォームで鋭い打球を飛ばした。

 コロナ禍が収まらない中で、4カ月遅れのシーズン開幕が決定した。自身のインスタグラムで「First outside BP in a while(久しぶりの屋外打撃練習)」とつづり、動画を投稿した。続いて、スライドショーのように表示できる「ストーリーズ」機能に「WE’RE BACK(戻ってきたぞ)」とメッセージ。18年10月の右肘じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を経て、二刀流で復活を期すシーズンへ順調な調整ぶりをうかがわせた。

 選手会は7月1日(日本時間2日)までにキャンプ地に集合することや、健康と安全面の規約を含む運用マニュアルに同意。ロブ・マンフレッド・コミッショナーは「2020年シーズンの開幕が迫っていることを発表でき、喜んでいる。既に選手会に60試合制のスケジュールを示し、近く素晴らしいファンに野球をお見せできることを楽しみに思う」とコメントした。例年より102試合短縮されたシーズン。ウイルス感染防止のため同地区内の対戦が中心となり、延長戦は走者二塁から始めるタイブレーク制が導入される。

 エンゼルスのジョー・マドン監督は22日のラジオ出演で今季について「ポストシーズンモードの采配になる。先発投手を早めに交代させるかもしれないし、必ずしも野手に休養日を与える必要はない」と説明。大谷は当初、5月中旬の投手復帰予定だったが、開幕が遅れたことで、焦らず調整できた面もある。開幕から二刀流でフル回転が期待でき、知将で知られる新指揮官の起用法も注目される。

 もつれにもつれた労使交渉が、ようやく決着。ファン離れが懸念される中、米国に「ナショナル・パスタイム(国民的娯楽)」を取り戻せるか。「日本のベーブ・ルース」完全復活への期待は、これまで以上に膨らんでいる。

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