ソフトバンク・中村晃 高校球児へエール「何とか開催されることを願って…」

[ 2020年5月5日 05:30 ]

客席をダッシュする中村晃(球団提供)
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 プロ野球の開幕は依然、未定のまま。ペイペイドームで3勤1休のペースで自主練習をこなしながら、コンディション維持に励んでいるソフトバンク・中村晃は4日、オンラインで報道陣に対応し、同様に開催を待ちわびている高校球児にメッセージを送った。

 「僕らも経験していないし、本当に辛くて不安だと思う。練習もできていない不安があると思う。何とか開催されることを願って毎日を過ごすしかない」

 新型コロナウイルス感染拡大の影響のため、3月に予定されていたセンバツ大会が中止になった。春季大会も全地区で中止となり、3年生にとっては最後の夏を迎える。全国高校野球選手権大会の開催は無観客を含め検討中だ。自身は帝京時代に2年夏から3季連続で甲子園に出場。11試合で打率・450、2本塁打をマークし、貴重な経験を積んだ。球児たちの甲子園への思いを知るからこそ、開催を願った。

 この日はペイペイドームで遠投やティー打撃などをこなし、最後は球場内の階段を利用してダッシュも行った。「どこに向かって行くかはっきりしないのでやりづらさはあるが、その中でも一人一人が前を向いてできていると思う。気持ちはしっかり持つようにしたい」と限られた環境の中で最善を尽くしている。

 緊急事態宣言が延長となり、開幕日はさらに延びる可能性もある。「開幕が決まってから、1カ月くらいあれば。個人差はあると思うけど、(練習試合で)20~30打席は欲しい」と中村晃。高校野球とプロ野球が無事に開催されることを願いながら、準備を進める。

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2020年5月5日のニュース