阪神・近本が約束!来年の「こどもの日」に2年分の思い込め「5安打打ちます!」

[ 2020年5月5日 05:30 ]

甲子園球場での自主練習で汗を流した近本(球団提供)
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 阪神の近本光司外野手(25)が4日、甲子園球場施設での自主練習後にオンライン取材に応じ、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、外出自粛を強いられる中で「こどもの日」を迎える全国の子どもたちへメッセージを発信した。今季のシーズン開幕が不透明な中、来年5月5日の公約を問われると自身の背番号にちなんで「5安打打ちます」と宣言。2年分の思いを込め“近本の日”とし最高の笑顔を届ける。

 5日の「こどもの日」にプロ野球がない異例の事態。気はかなり早いが、子どもたちに対し、来年の同日における公約はできないかを問われると、サービス精神旺盛な近本は満点以上の回答を示した。「盗塁は特別感のないプレーにしたいので」と考え始め、答えが出ると満面の笑みで言い切った。

 「5安打打ちます!」

 昨季、セ・リーグ新人のシーズン最多安打を更新する159安打を放ったが、シーズン公式戦では1試合5安打は皆無。唯一、記録したのはMVPを獲得した球宴第2戦だった。5月5日に背番号「5」を背負った男が1試合5安打。昨季のリーグ盗塁王らしく、誰よりも早い、そして粋な公約だった。

 再び甲子園で大歓声を浴びる日を思いながら、今は鍛錬の日々だ。自宅で過ごす時間が格段に増えたこともあって、持ち前の探究心をくすぐられたのか、動物の動きをまねた「アニマルフロー」という新たなトレーニングを取り入れたことを明かした。

 「四足歩行のようなトレーニングをやっています。ワニみたいな動きだったり“ライオン”という動きだったり。普段のトレーニングとは違う体の使い方がおもしろい」

 地面に両手両足をつき、自分の体重を負荷として行うトレーニング。普段使わない筋肉を動かすことで、関節の可動域が広がり、しなやかな動きの実現につながると言われている。「(昨年7月に生まれた娘が)伝い歩きなので、廊下で一緒にハイハイするみたいな感じで楽しくやってます」。トレーニングと家族サービスの両立という理想の“おうち時間”を過ごしている。

 最後に、緊急事態宣言が延長され、さらなる外出自粛を強いられる子どもたちへメッセージも忘れなかった。

 「学校や野球に行けるようになってから“やっておけば良かった”と思うことをなくすように過ごしてほしい。“もっと本を読んどけば”とか“チャレンジしたら良かった”と思わないように、あと1カ月ぐらいあるので、有意義に過ごしてほしいと思います」

 モヤモヤした時間が続く中でも「発信」という形でファンの期待を高め続けている。(巻木 周平)

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