中畑清氏 球児のために提案!ONE TEAMで秋の甲子園を

[ 2020年5月5日 08:00 ]

中畑清氏
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 【キヨシスタイル】秋の甲子園大会を!高体連がインターハイの中止を決めた。高野連は高体連に所属してないとはいえ、野球だけ夏の甲子園を開催するってのは難しいだろうね。

 そこで提案。春に続いて夏の甲子園もできない場合の代替案として、秋の甲子園大会はいかがだろうか。球児になんとかして甲子園で野球をやらせてあげたいんだ。

 もちろんコロナがある程度落ち着いているというのが大前提だけど、私の実施案は――。

 出場校は28校に絞る。センバツの32校から21世紀枠3校、明治神宮大会枠1校を外した一般選考枠の校数だ。夏の49校より少ないのは、移動などによる感染リスクをできるだけ小さくするためだ。

 地方枠は今春のセンバツに照らして、北海道1、東北2、関東5、東京1、北信越2、東海2、近畿6、中国・四国5、九州4。予選は10月に行う。参加校が多い地方でもひと月あれば十分だと思う。

 甲子園での本大会は11月に行う。1日4試合として1回戦12試合で3日間。2回戦8試合で2日間。準々決勝、準決勝、決勝各1日。締めて8日間。準決勝、決勝の前に1日ずつ休養日を入れても10日間で収まる。予備日を考えても2週間あれば十分だ。

 この時期はプロ野球もやってると思うけど、この2週間は京セラドームなど違う球場で…。そこは高校野球優先で考えてくれるでしょう。

 例年なら秋季大会を行っている期間だけど、1、2年生の新チームによる通常の秋季大会と大きく違うのは3年生が出場することだ。センバツ出場校選考の重要資料となる新チームの大会は別途考えればいい。

 主催は春の毎日、夏の朝日だけじゃなく読売、産経、日経にも声をかけてONE TEAMでやるのはどうかな。特別な年なんだから。みんなで国民的行事を盛り上げるのがいいんじゃないかな。

 感染対策は4月12日に開幕した台湾プロ野球、きょう5月5日に開幕する韓国プロ野球をいい手本にしてさ。無観客にするかどうかは、その時点の状況を見て決めればいい。

 春でもない。夏でもない。これが最初で最後の、秋の甲子園大会。ぜひ検討していただきたい。(スポニチ本紙評論家・中畑 清)

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2020年5月5日のニュース