広島・野間 今季初打順「1番」でマルチ!長野との左翼争いも負けん!

[ 2020年3月14日 05:30 ]

オープン戦   広島5―10ソフトバンク ( 2020年3月13日    ペイペイD )

<ソ・広>初回無死、左翼線二塁打を放つ野間(撮影・岡田 丈靖)
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 広島・野間峻祥外野手(27)は13日のソフトバンク戦で、オープン戦初となる「1番・左翼」で先発し、3打数2安打と結果を残した。今回のオープン戦最後の3連戦で本番を想定した打線を組む予定だったが、開幕延期を受けて新打線をテスト。1番は田中広を基本線としながら、指揮官は新オプションに合格点を与えた。

 非常事態が打線の引き出しを増やした。1番には、オープン戦初となる野間が座った。初回、カウント2―2からの東浜の外角直球を左翼線に運ぶ二塁打とすると、松山の適時打で生還して先制点をもたらした。2回には2死無走者から直球を中前打として2打席連続安打。続く菊池涼の打席の2球目に企図した二盗は失敗に終わったものの、俊足を前面に押し出す野間なりの「1番像」を初戦からアピールした。

 「追い込まれて変化球が頭にある中でいい入りができた。(1番は)初だったので、いいものを出せるようにと思っていた」

 今回のソフトバンクとの3連戦が開幕前最後の実戦の予定で、本番を想定した打線が組まれるはずだった。しかし、開幕延期を受けて新オプションのテストに変更。野間の3打数2安打1得点の活躍に、佐々岡監督は「1番で出塁率の高さが求められる中でこういう形もあり得る」と合格点を与えた。

 1番は、オープン戦10試合中7試合で起用されている田中広が基本線。さらに、長野も2試合で起用されるなど打力重視の打線の準備も進めてきた。さらに、俊足の野間を試す「第3のプラン」も披露。朝山打撃コーチは「スピードもあるし、今日みたいに打ってくれれば打線もつながる。基本は田中、菊池(が1、2番)だけど調子のいいものを使っていく」と説明した。

 長野との左翼争いに挑む野間は、オープン戦29打数9安打、打率・310と好調を維持している。春季キャンプ前には「1番で…とは考えていないけど、足が使えるのもセールスポイント。上位を打ちたい」と目標を口にしていた。定位置争いを勝ち抜いた先には、「1番起用」も視界に入ってくる。(河合 洋介)

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2020年3月14日のニュース