BC福島 ルーキー・園部「3・11」に決意新た「周りの人を元気づけられるような選手に」

[ 2020年3月11日 05:30 ]

福島への思いを語った園部
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 ルートインBCリーグの福島レッドホープスは10日、選手、スタッフ合わせて26人が参加し、郡山市の開成山大神宮で必勝祈願を行った。11日で東日本大震災から9年となるが、ルーキーの園部佳太内野手(20)は活躍を誓った。津波による甚大な被害を受けたいわき市平豊間地区出身の大砲が、野球で福島を盛り上げる。

 必勝祈願を終えた園部は、決意を新たにした。「チームの勝利と自分の活躍を祈りました。ずっと独立リーグでやろうとも思っていない。この一年間でNPBに行く」。いわき光洋で通算48本の本塁打を放ったスラッガーは力強く語った。

 11日に、震災から9年を迎える。当時、豊間小の5年生だった園部は下校途中に激しい揺れを感じた。「何が起こったか分からなかった」。動揺を隠せないまま友人の親の車に乗せられ、沿岸部から離れた。「ほとんど水浸しだった」。自宅や小学校は難を免れたが、進学予定だった豊間中の校舎は津波の被害を受け、利用できなくなった。1年後に中学に進んだものの、豊間小の校舎の一部を間借りする形で同じ場所に9年間通った。「何もなくなってしまった。今の豊間を見ても、道路も学校も新しくなって面影がない」。旧豊間中は取り壊され、新たな校舎が建てられた。復興が進む地元だが、懐かしさを感じることはない。

 豊間地区では85人が犠牲となった。園部は「亡くなった方がいて、その中で野球を続けたかった人もいる。その人のために野球をやりたい」と生きている意味を改めて考え直す。今季はチームに元聖光学院の齋藤郁也(20)や元ふたば未来学園の国分渉(18)ら県出身6選手を含む、11選手が東北で野球を経験している。園部は「ともに頑張っていきたい」と福島を活気づけていく。

 福島県人としての誇りがある。「周りの人から応援されるような、そして周りの人を元気づけられるような選手になりたい」。復興への思いを園部がバットに込める。(近藤 大暉)

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