揺らぐセンバツ 長時間移動、宿舎生活…難しい決断迫られる高野連

[ 2020年2月29日 08:45 ]

昨年のセンバツの開会式
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 センバツの開催が揺らいでいる。突如降りかかった、政府からの3月2日以降の休校要請。死者も出すほど猛威を振るう新型コロナウイルスの前に、未曾有の事態に発展した。

 初出場や久々の出場を決めたチームにとっては、気が気ではないだろう。46年ぶりに出場切符をつかんだ磐城の木村保監督は「どんな形でも良いから大会を開催してくれという気持ち」と悲痛な思いを明かした。開催可否が決まるまで選手や関係者の落ち着かない心情は察するに余りあるが、主催者は難しい決断を迫られている。

 日本高野連は開催に意欲を見せていたが、今回の政府決定で状況は一変した。

 最大の懸念は、選手や関係者が移動で長時間密閉空間の中にいたり、宿舎で合宿生活を送ることによって感染拡大のリスクにさらされることだ。関係者は「もし1人でも感染者が出たら大変なことになる」と厳しい表情を浮かべる。球場に観客も入れての大会決行が決まれば、最大限の対策が求められることになる。衛生物資の不足も叫ばれる中でどのように防衛策をとるのかも課題となる。

 また、大会期間中も休校が続いた場合、学校側が野球部の遠征を特別に許可するのかどうかも焦点となる。許可が出なければ、辞退を模索しなければならない学校も出てくるだろう。前例がないだけに、今後の推移も予想がつかない。選手や指導者を感染リスクにさらすことはできない。出場校にも難しい判断が迫られることになる。

 センバツは1942年から46年まで戦争で中断したが、開催発表後に取りやめる「中止」は前例がない。28日には前売り入場券が発売され、開催を心待ちにするファンが列をなしたという。開催可否が協議されるのは3月4日。残された時間はあまりに少ない。(記者コラム・松井 いつき)

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