メジャー70勝右腕バウアー来日 異例のCS観戦、その理由は

[ 2019年10月9日 05:00 ]

レッズ トレバー・バウアー投手インタビュー(上)

自身が“ショルダーチューブ”を使用するシルエット入りTシャツを着用したバウアー。今回の来日の目的について熱く語った(撮影・奥田 秀樹通信員)
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 今季まで5年連続2桁勝利を挙げるなど通算70勝を誇るレッズのトレバー・バウアー投手(28)が9日、来日する。17日まで滞在し、西武―ソフトバンクのCSファイナルSを観戦予定。その他にも自身が立ち上げたメディア会社の撮影クルーを伴い、巨人・岩隈が監修したトレーニング施設「IWAアカデミー」で少年野球の指導を見学し、親交のあるマリナーズ・菊池の地元・岩手の野球環境も現地視察するという。現役トップメジャーリーガーの異例の取り組みについて、聞いた。(聞き手・奥田 秀樹通信員)

 ――メジャー志望の日本選手が大リーグのポストシーズンを米国で観戦した例は過去に何度もあったが、2018年にはオールスター戦にも出場した大リーグの現役トップ選手が、日本のプロ野球を生観戦するのは異例。

 「もちろん10月は米国のプレーオフで投げたかったけど、ご存じの通り、そうはならなかった。私は日本の野球文化に魅せられている。09年に日米大学野球の米国代表の一員としてコール(現アストロズ)やグレイ(現レッズ)らと10日間、日本に滞在した。日本ならではのファンの応援スタイル、声を掛け合いながら行うエネルギッシュでスピーディーな内野守備練習、打者のスイングの高い技術など今でもまぶたに焼き付いている。実際のところ、米国の人々は日本の野球のことをよく知らないし、日本の人々がどれだけ野球に情熱的かも知らない。だから今回、私がいろいろなものを見学して、米国の人たちに伝えたい」。

 ――CSファイナルSで観戦する西武は親交のあるマリナーズ・菊池の出身チームで、かつては松坂(今季まで中日)も長年、エースとして活躍した。

 「松坂選手とはインディアンス傘下3A時代にチームメイトだった時期がある。私は06年WBCの米国戦での彼のピッチングを球場で見ていたから、彼とそんな話もできて楽しかった。私がCSで特に関心があるのは試合を開催する都市の盛り上がり方。米国ではポストシーズン中は街中それ一色で、みんながひいきチームのTシャツやグッズを身につけ、ゲームの話題で盛り上がる。日本ではどんな感じなのか。類似点や相違点を探りたい」。

 ――自身のメディア会社「モメンタム・フィルムズ」を今年1月に立ち上げた。他の野球選手と私服で食事をしながらプライベートな話をするなど、米国ではこれまでになかった企画を展開している。

 「米国ではNFLやNBAの選手のフィールド外の姿を見られる番組がある。普段、どんな服を着て、どんなものを食べているとかね。でも、野球ではそういうものがほとんどない。従来のメディアは試合を報道するだけだった。私は若い世代にもっと野球に興味を持ってもらうためには、選手の素顔を見てもらう必要があると考えている。選手も同じ音楽を聞いて、同じ本を読んで、車に乗って、旅行を楽しんだりしているとか、ファンが選手とつながりを感じられるものを出していきたいと考えている」

 ◆トレバー・バウアー 1991年1月17日生まれ、カリフォルニア州ノースハリウッド出身の28歳。カリフォルニア大ロサンゼルス校(UCLA)からドラフト1巡目指名(全体3番目)でダイヤモンドバックス入りした。12年7月にメジャーデビューし、翌13年からインディアンスに所属し、18年にオールスター戦に初出場。今季途中にレッズに移籍し11勝(13敗)を挙げ、5年連続2桁勝利を達成。メジャー通算70勝60敗、防御率4・04。1メートル85、92キロ。右投げ右打ち。

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