【田淵幸一氏が占うセCS】DeNA、常に先手取って優位な展開を 阪神は近本中心の足攻がポイント

[ 2019年10月5日 09:00 ]

セ・リーグCS ファーストS第1戦   DeNAー阪神 ( 2019年10月5日    横浜 )

阪神・近本(撮影・岩崎 哲也)
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 DeNAと阪神は見どころの多い面白いカードだ。順位はDeNAが上だが、対戦成績は16勝8敗1分けと阪神が圧倒。6連勝で逆転CSを決め、勢いに乗る阪神は投手力が安定しており、ロースコアの展開に持ち込みたい。キーマンは近本。彼が出塁すれば盗塁、犠打などを絡めてノーヒットでも得点が奪える。チーム盗塁数も阪神の100に対してDeNAは40。足攻も勝敗の分かれ目になる。

 DeNAは後手に回ると阪神の中継ぎ陣に抑え込まれる可能性がある。常に先手を取って優位な展開で試合を進めることが必須だ。そして走者を置いてのソト、筒香の一発。投の阪神、打のDeNAの構図で、超短期決戦だけに先制点がなにより重要になるだろう。

 待ち受ける巨人はエース菅野の復帰が微妙。山口がフル回転する形になる。今季の被本塁打はわずか8本。短期決戦は一発で流れが変わるが、彼の制球力の高さは心強い。今季は若手を使いながら勝ってきた原監督もポストシーズンの実績十分で、その采配にも注目だ。(スポニチ本紙評論家)

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2019年10月5日のニュース