星稜・奥川、プロ志望を正式表明「挑戦したい」 父の言葉で決断 近日中に志望届を提出

[ 2019年9月29日 12:29 ]

いきいき茨城ゆめ国体2019 高等学校野球(硬式)競技会 1回戦 ( 2019年9月29日    星稜1―3智弁和歌山 )

<国体 星稜・智弁和歌山>先発する奥川(撮影・白鳥 佳樹) 
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 今秋ドラフト1位候補の星稜・奥川恭伸投手(3年)が高校生活最後の公式戦を終え、正式にプロ志望を表明した。試合後「(プロ志望届を)出すことを決めました」と明言。すでに書類自体は作成しており、近日中に日本高野連に提出する。

 今月5日のU18W杯スーパーラウンド初戦・カナダ戦以来となった実戦マウンド。「楽しかったです。3年間の最後の大会で、楽しんで行こうとみんなで話していた」と“目標”を達成した。初回を無失点で立ち上がると2回は先頭の佐藤をスライダーで、続く硲を149キロ直球で空振り三振。2死後に安打は許したが、8番池田も147キロ直球で空振り三振に仕留め、この回のアウトを全て三振で記録した。3回2/3を投げ、6安打2失点5奪三振。今夏甲子園大会3回戦で対戦し、延長14回3安打1失点、23奪三振を記録した智弁和歌山との再戦。両チームの合意で木製バットを使用しての試合だっただけに「金属ならもっと打たれていました」と笑った。

 プロの世界に挑む覚悟は固まった。

 「もともと(プロで)やりたいと思っている中で、そうはいっても簡単に出せるものではないという思いもあった。そこは慎重に話をして、自分の意思で挑戦したいという思いになった」

 U18W杯を終え、韓国から帰郷後、両親、星稜・林和成監督(44)らと話し合いを重ねた。最後は父・隆さんの「最後に決めるのは自分だ」の言葉で決断。「今までと違ってそれが自分の仕事になるから、責任がある。これからそれなりの覚悟が必要になってくる」と表情を引き締めた。

 ドラフト1位指名が確実な最速154キロ右腕。明確なビジョンを持ってプロの世界に飛び込む。「バランスのいい、総合力の高い投手になりたい」。勝ち星を積み重ねられる、チームに勝利を呼び込める投手を目指して実力を磨く。

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2019年9月29日のニュース