日本ハム・杉谷が代打で令和500号!上沢のため「一丸となって戦わないと。その思いが強い打席だった」

[ 2019年6月21日 05:30 ]

交流戦   日本ハム8-4DeNA ( 2019年6月20日    横浜 )

7回、左越えソロを放った代打・杉谷はナインに迎えられる(撮影・島崎忠彦)
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 恒例だったサイレントトリートメントはない。ナインは全員笑顔でお出迎えだ。日本ハム・杉谷が同点の7回に代打で決勝の3号ソロ。この一発が令和となってからプロ野球通算500号となる節目の一発となった。

 「500号はたまたま。上沢が離脱してチーム一丸となって戦わないといけないので、その思いが強い打席だった」。18日の初戦で左膝に打球を受けて骨折し、全治5カ月で今季絶望となったエースの思いを代弁した。

 5月23日の楽天戦で、日本ハムでは07年のセギノール以来12年ぶり4人目となる両打席本塁打を記録。この時は「スギノール」と自ら命名したが、この日は右打席での一発だけとあり「今日は左で打ってないから、フツ(普通)ノール」と冗舌だ。両打席本塁打を放った試合でも連敗を4で止める活躍。再び自らの一発で連敗を4でストップした。

 杉谷は上沢から「今年は厳しそうです。来年しっかり野球をやれるように頑張ります」とメッセージを受け取った。無念の思いは文面ににじみ出ていた。上沢の離脱を受け、チーム内からは「上沢を優勝旅行に連れて行こう」とナインが口にするようになった。杉谷も「優勝するピースになれるように頑張りたい」と力を込める。

 「仕切り直して明日からちゃんとした野球ができるようにやります」と栗山監督。ムードメーカーの一発は重い空気を一変させるには十分なものだった。(東尾 洋樹)

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2019年6月21日のニュース