佑 聖地甲子園で快投 2回完全3K「やっぱり気持ちいい」、開幕ローテへ猛アピール

[ 2019年3月10日 05:30 ]

オープン戦   日本ハム3―3阪神 ( 2019年3月9日    甲子園 )

<神・日>初回無死、甲子園のマウンドに立ち、上本から三振を奪う斎藤(撮影・大森 寛明)
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 日本ハムの斎藤佑樹投手(30)が9日、阪神とのオープン戦で先発し、3三振を奪うなど2回を完全に抑えた。甲子園での先発登板はプロ入り後初で、早実時代に全国優勝した06年8月21日以来4583日ぶり。今春実戦の無安打無失点記録を3試合7イニングに伸ばし、開幕ローテーション入りへ猛アピールした。あの夏と同じ背番号1をつけ、再び輝きを取り戻す。

 澄み切った青空。銀傘に響く歓声。頬に当たる冷たい浜風も心地いい。「ピッチャーは斎藤」。阪神ファンからも拍手で迎えられた。ユニホームは違えど、聖地に「1」を背負った斎藤が映えた。

 「甲子園はやっぱり気持ちいい。苦手意識はもちろんない。投げていて空気感がいい球場だと改めて感じた。マウンドから見る景色はなかなか見られないもの」

 かつて輝いた舞台で躍動した。初回、1番の上本、3番の福留を直球で見逃し三振。最高の立ち上がりを見せると、進化が表れたのが2回だ。マルテ、ナバーロとの対戦はいずれもカウント0―1から3連続ボールを与えたが、崩れなかった。気持ちのいいストライク勝負。最速は137キロだったが、いずれも高めの直球で飛球アウトに仕留めた。

 思考の変化があった。未勝利に終わった昨季。先発した4月7日のロッテ戦は5点リード、被安打0にもかかわらず、3回2/3で降板する悔しさを味わった。8四死球の乱調で見切りを付けられた。

 「本塁打は嫌だけど、一振りで捉える確率と四球の確率を考えたらストライクを投げた方がいい。単打、二塁打はしようがない」。今年の実戦3試合のストライク率は59・8%。コーナーを狙いすぎるあまりに四球を連発した昨季の反省を生かし、計7イニングで1四球だけだ。大胆な攻めが快投を生んでいる。

 「ハンカチ王子」として甲子園のヒーローになった早実3年、06年の夏。駒大苫小牧との決勝は引き分け再試合となり、斎藤は計24イニングを投げて優勝した。再試合は疲労困ぱいの中、無四球13奪三振。ストライクで攻め抜き、田中将大(現ヤンキース)の空振り三振で歓喜の瞬間を迎えた。

 栗山監督はスポーツキャスターとしてあの夏を見ていた。「野球を支配する感じがよみがえったと思う。さすが聖地。甲子園の力を借りて前に進むだけ」とにんまりだ。先発、中継ぎの役割もまだ確定していないが、「監督に任せて一戦一戦、一人一人抑えていくしかない」と斎藤。最近3年で1勝。背水の右腕は結果だけを追う。(東尾 洋樹)

 ▼日本ハム石川亮(斎藤とバッテリー)直球を動かしていたのをやめて、低めがたれなくなった。自分が(14年に)プロに入ってから一番直球が強い。

 ▽斎藤と甲子園 早実3年時に春夏連続出場した。センバツは2回戦で関西相手に7―7の延長15回引き分けを完投。翌日の再試合は2番手で登板して勝ったが、次の準々決勝で横浜に大敗した。夏は2回戦の大阪桐蔭戦で中田(現日本ハム)から3奪三振。夏では69年決勝、松山商―三沢以来の引き分け再試合となった駒大苫小牧との決勝も1人で投げ抜き、早実に夏初優勝をもたらした。計7試合で69回948球を投じた。プロ入り後の公式戦では15年阪神戦の救援登板が1度ある。

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