侍ジャパン積極性裏目…逆転負けも稲葉監督前向き、攻めの姿勢評価

[ 2019年3月10日 05:30 ]

侍ジャパンシリーズ   日本2―4メキシコ ( 2019年3月9日    京セラD )

<メキシコ・日本>9回1死一、二塁、上林の右飛でタッチアップして二塁を狙うもアウトとなり、ガックリの京田(撮影・北條 貴史)
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 侍ジャパンはメキシコ代表と強化試合第1戦を行い、2―4で逆転負けした。20年東京五輪を筆頭とする先の国際大会をにらみ、11人を初選出した若いチーム。積極性が裏目に出たミスが続き敗れたが、稲葉篤紀監督(46)は責めることは一切せず。失敗を恐れない積極的なプレーを、10日の第2戦でも強く求めた。

 明らかな暴走ではあった。2点を追う9回、1死一塁から京田が左前打で一、二塁とチャンスを広げた。続く上林は平凡な右飛。これに二塁走者だけでなく、京田も一塁から果敢に二塁へタッチアップし、憤死併殺で逆襲ムードはついえた。

 積極性と無謀さは紙一重。井端走塁コーチは「100%(セーフ)じゃないと行っちゃいけない場面」とし、金子ヘッドコーチも「試合の流れを考えればやってはいけないプレー」と振り返った。それでも稲葉監督は責めることはしなかった。

 「失敗もあったが、こういう若い選手が消極的になるのが一番良くない。とにかく失敗しても良いから、次の塁を狙ったり、初球から振ったり、積極的に思い切りと話した」

 7回には上林がけん制死した。打線全体で打って出た結果、4併殺を積み上げた。集合日から「失敗を恐れず、積極的に」と繰り返してきた。攻めた結果の失敗なら、その姿勢の方を評価した。

 初選出11人、平均年齢24・7歳と、東京五輪だけでなく、その先もにらんだ近未来型ジャパン。可能性を探るための強化試合で、積極性を失っては、経験にはつながらない。井端コーチは「だけど責めはしない」と指揮官に同調し、金子コーチも「ああいう姿勢を明日につなげてほしい」と続けて尻を叩いた。

 稲葉監督は「私の打線の組み方が良くなかった。9番に京田を入れ左を並べ、左投手を出しやすくさせてしまった」と敗因を自らに求めた。京田も「次につながる走塁かなとは思う。失敗を恐れずに、と言われています」と思いをくんでいた。連敗は許されない。全員で攻め続け、勝ちにいく。(後藤 茂樹)

 《稲葉ジャパン初の逆転負け》日本代表がメキシコ代表に敗れるのはプロが参加するようになった99年以降では16年11月10日の強化試合(●3―7)以来2度目。稲葉ジャパンの敗戦は昨年11月の台湾戦(●5―6)、日米野球第3戦(●3―7)に続き3度目だが、逆転負けは初めてとなった。

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