阪神・梅野“山川魂”で正捕手つかむ 昨年末会食で「ストイックさ感じた」

[ 2019年1月20日 05:30 ]

阪神・梅野(撮影・大森 寛明)
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 阪神・梅野隆太郎捕手(27)が昨年末に会食した西武・山川穂高内野手(27)から進化へのヒントを学んだことを明かした。妥協なき姿勢でシーズンに臨み、本塁打王に輝くなど昨季キャリアハイの数字を残した同世代の雄からメンタル面を吸収。“山川魂”を胸に正捕手争いを勝ち抜く意気込みだ。

 気心知れた“キング”の言葉一つ一つに、梅野の心は高ぶった。突き抜けることの強さ、そして、妥協なき姿勢…。球界を代表する主砲にまで上り詰めた山川の「軌跡」を目にして、これ以上ない刺激をもらった。

 「普段はおもしろいこと言うやつなんですけど、食事して、話をして、野球に対してのストイックさを感じました。大学時代のことを思えばマイペースなのかなと思っていたけど、全然違いました」

 昨年12月にイベントで大阪を訪れていた山川と焼き肉店で久々に会食する機会に恵まれた。1991年生まれの同世代。大学2年時に開催された日米大学野球選手権で日の丸を背負って以来、交流を深めてきた。

 ともに大卒でプロ入りして経験を積んでいく中、昨季は2人にとって飛躍の1年になった。梅野は自己最多132試合に出場し、初のゴールデングラブ賞も手にするなど正捕手へ大きく前進。山川はさらに上を行き、47本塁打で初のタイトルを獲得してリーグMVPにも輝いた。キャリアハイの成績を残した2人の久々の再会は肉を焼くのを忘れるほど野球談議に花が咲いた。

 「ウエートをしないで、とにかくバットを振っていたと言っていた。打つことに関してのこだわりが本当に強い。まねするというより、ここまで振ってきて自信を付けて試合に挑んでいる姿勢。それぐらいの気持ちで挑んでいかないと」。驚き、胸に刻んだのは、日本屈指のアーティストが持つ強い“こだわり”だった。

 後悔しないほど一心不乱にスイングを重ね、胸を張って打席に向かえるだけの自信を付ける――。“山川流”の試合への挑み方を目指すことを決めた。「自分もやり残したことがない状態でシーズンに臨みたい。こだわりを強く持って。山川とも1軍の舞台でまた今年も勝負できたら」。リスペクトする仲間から受け取った無形の力が全身にみなぎった。 (遠藤 礼)

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2019年1月20日のニュース