オリックス 西の人的補償に24歳右腕竹安獲得 15年3位指名予定だった

[ 2018年12月21日 05:30 ]

オリックスへの移籍が決まった竹安
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 オリックスは20日、西勇輝投手のフリーエージェント(FA)移籍に伴う人的補償として、阪神から竹安大知投手(24)を獲得したことを発表した。竹安は通算1勝の右腕だが、金子、西と先発二枚看板を流出したオリックスは将来性を見越しての獲得だ。

 竹安獲得の経緯について、長村球団本部長は「2日ほど前」に決断したとして「24歳と若く、毎年確実に力をつけている選手で、まだまだ伸びしろも見込める。将来的にもすばらしいピッチャーで、戦力に加わってくれるだろうと獲得するに至りました」と説明した。通算3試合で1勝0敗。1軍での戦績はないに等しいが、経験豊富な投手よりも将来性を見越しての獲得となった。

 14日にリストが届いてから西村監督とも十分な協議を重ね、同本部長は「監督と思惑は一致した」という。中でも期待するポイントに「今年、ウエスタン・リーグで6勝を挙げており、防御率も1点台と、ウエスタンで一番安定したピッチャーだった」と加えた。

 チームでは今オフに金子、西と先発二枚看板が抜け、今季2人で投げた262回1/3をどう埋めるのかが課題だった。山本の先発転向案などもあるが、現段階では未定。「もちろん先発の一員として期待をしているが、どんな形であれ、一軍の戦力になってほしいと思っている」と同本部長は、チームの若手と切磋琢磨(せっさたくま)し、競争できる投手の加入を喜んだ。

 実はひそかな縁もある。熊本ゴールデンラークスに所属していた15年秋のドラフト会議で、オリックスも3位指名を予定していたが、阪神が同じ3位で先に指名。14年12月に右肘のトミー・ジョン手術を受けた後で、各球団の評価は分かれていたが、オリックスも阪神に負けない評価をしており、今回は3年越しの獲得が実った形だ。

 竹安は17年10月5日の中日戦でプロ初登板初勝利を挙げた。今季も10月13日の中日戦に先発。当時、阪神金本監督の辞任が決まっていた中でのマウンドだったが、5回5安打2失点と堂々と結果を出した。阪神でも将来性を買われていただけに、大きな戦力アップとなりそうだ。

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