糸井2世の近大2年生・佐藤が全国大会初の一発 12年ぶり1勝

[ 2018年11月11日 06:20 ]

明治神宮野球大会第2日・大学の部1回戦   近大2―1筑波大 ( 2018年11月10日    神宮 )

<第49回明治神宮野球大会  近大・筑波大>4回無死、左越えソロ本塁打を放つ近大・佐藤(撮影・郡司 修)
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 「糸井2世」の2年生4番が近大に12年ぶりの1勝を呼び込んだ。立役者は、佐藤輝明内野手(2年=仁川学院)だ。両軍無得点で迎えた4回無死。外角高め直球をとらえた打球は左翼席で弾んだ。全国大会初の一発に声まで弾んだ。

 「風に乗って入ってくれた。芯でとらえることができました」

 1メートル86、92キロ。堂々とした体格は、近大出身の阪神・糸井を想起させる。1年春から中軸を打ち、リーグ戦通算7本塁打。今秋リーグ戦はMVPとベストナインの2冠に輝いた。実家は甲子園球場まで自転車で約15分の西宮市内。それゆえ「いちおう阪神ファンです」と笑った。糸井については「憧れ。あれぐらいの活躍ができれば」と瞳を輝かせた。

 2年生ながら大学日本代表にも名を連ねる逸材。楽天から1位指名を受けた立命大・辰己らから薫陶を受けた。合い言葉は『平成最初の優勝が近大、平成最後の優勝も近大』―。合宿所のホワイトボードに大書されている。「その言葉通り、全国制覇を」と力強く締めくくった。(吉仲 博幸)

 ◆佐藤 輝明(さとう・てるあき)1999年(平11)3月13日生まれ、兵庫県西宮市出身の19歳。小1から「甲東ブルーサンダース」で野球を始め、甲陵中では軟式野球部に所属。仁川学院では2年春から4番で、高校通算20本塁打。甲子園出場なし。近大では1年春からリーグ戦に出場し、通算7本塁打。遠投100メートル。1メートル86、92キロ。右投げ左打ち。

 ▼近大・小寺 (先発で7回を被安打4の11奪三振、無失点)調子が良かった。向こうは頭が切れるチーム。まっすぐを張っていることがわかったので、変化球多めの配球にしました。速いスライダーで空振りを多くとることができました。

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