中畑氏 長嶋さんは「復活する」 少年野球教室初めて欠席も現状明かす

[ 2018年11月11日 05:30 ]

長嶋茂雄少年野球教室 ( 2018年11月10日    千葉県佐倉市 )

野球教室に参加する子供たちとポーズをとる中畑清氏(後列中央)、角盈男氏(同中央右)、定岡正二氏(同右)ら巨人OBたち(撮影・木村 揚輔)
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 巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(82)の出身地・千葉県佐倉市で10日、巨人OBが指導する「長嶋茂雄少年野球教室」が開かれた。7月に胆石治療で入院した長嶋氏は、14年から5回目となった同イベントで初めて欠席。佐倉市からメッセージが読み上げられ、講師の中畑清氏(64=スポニチ本紙評論家)もリハビリに励む現状を明かした。

 復活を目指すミスターへ届けと、球児の掛け声がこだました。13年7月に「長嶋茂雄記念岩名球場」と名称変更された故郷のグラウンド。佐倉市の少年野球チームからの473人、福島県いわき市から招かれた40人がはつらつと動き回った。

 開校式では長嶋氏のメッセージが読み上げられた。「この夏の猛暑日続きの際、体調を崩し入院しました。身体は元気を回復しましたが、入院期間が延びた影響で、現在は少し弱った筋力を鍛えるリハビリに取り組んでいます」と欠席理由が説明され「野球の楽しさを味わってください」の一文も添えられた。

 講師は中畑氏に篠塚和典氏(61)、槙原寛己氏(55=スポニチ本紙評論家)ら「長嶋ファミリー」計10人が勢ぞろいだ。午前中はキャッチボールに打撃・守備指導。質問コーナーでは2度首位打者に輝いた篠塚氏が内角を流し打つ「高等技術」を実践した。午後は講師陣といわき市選抜VS佐倉市選抜のエキシビションマッチも行われた。

 最後に中畑氏があいさつ。「ミスターが参加できず残念な雰囲気があったけど、それを乗り越え充実した教室ができたと思う。いろいろな悪い情報があり残念だが、近いうちに間違いなく復活するはず。リハビリも完全に歩けるようになり、今、全快に向け本当に頑張っています。今日の映像は長嶋さんに持って行って、見てもらう」とうれしそうだった。篠塚氏も「いい報告がミスターにできる。“長嶋茂雄”の名前を残すためにも、我々が教室を続けていきたい」と話した。 (伊藤 幸男)

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