立正大・伊藤裕V2ラン!DeNAドラ2が広島ドラ2から一発

[ 2018年11月11日 05:30 ]

明治神宮野球大会第2日・大学の部準々決勝   立正大2―0九州共立大 ( 2018年11月10日    神宮 )

<九州共立大・立正大>7回無死三塁、立正大・伊藤裕は左越え2ランを放ちガッツポーズ(撮影・郡司 修)
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 高校、大学の部計4試合が行われた。大学の部では、立正大が九州共立大を2―0で下し4強一番乗り。DeNAからドラフト2位で指名された立正大・伊藤裕季也内野手(4年)が、広島の同2位・島内颯太郎投手(4年)から決勝2ランを放ち、注目対決を制した。高校の部では星稜と筑陽学園がそれぞれ4強に進んだ。

 打球の余韻が残る左手でガッツポーズを決めた。0―0の7回だ。肩を落とす島内をよそに、伊藤裕は神宮のダイヤモンドを風格たっぷりに回る。

 「打って当たり前という気持ちだった。自分の仕事ができた」

 リーグ3連覇を果たした広島からドラフト2位で指名された右腕を打ち砕く決勝2ランに笑みもこぼれた。

 8日、開会式のフォトセッションで島内と顔を合わせた。「真っすぐの力もあるし、伸びもある。簡単に捉えられない良い投手」と印象を語っていた。

 実際、6回までは初回に楽天ドラフト7位の3番・小郷と4番の自身が1安打ずつ打っただけ。それでも「やることをやれば攻略できる」と一歩も引かなかった。

 そんな中で巡ってきた7回のチャンスだった。無死一塁で打席に入り、3球目で一塁走者・小郷が二盗すると捕手の悪送球を誘って三塁まで進んだ。「確実に点を取る自信があった」と余裕が生まれた。そして4球目。「泳いでも振り切る」とフォークをすくい上げて左翼席中段へ突き刺した。

 ネット裏で見守ったDeNAの武居邦生スカウトは「こういう投手から打てたのが大きい」と笑み。進藤達哉編成部長は「打撃もそうだが二塁守備もしっかり反応できていた」と2度の併殺を評価。打てる二塁手として期待を寄せた。プロ入り前の前哨戦を制した伊藤裕は「プロで向こうは絶対に成長してくる。また打てるように頑張りたい」とキッパリ。再戦を誓い、まずは悲願の日本一へ集中する。 (松井 いつき)

 ▼九州共立大・島内(6回0/3を3安打2失点)あの一球のためにチームが負けてしまった。ああいう形で本塁打を打たれたことがなかった。後悔しています。

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2018年11月11日のニュース