侍J上沢 圧巻7K 侍フォークにMLB選抜“斬り斬り舞い”

[ 2018年11月11日 05:30 ]

日米野球第2戦   侍ジャパン12―6MLB選抜 ( 2018年11月10日    東京D )

<侍ジャパン・MLB選抜>4回無死、侍ジャパン・上沢がモリーナにスローボールを投げ込む (撮影・大塚 徹)  
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 デビューマウンドで、侍ジャパン・上沢が三振の山を築いた。80球の球数制限の中、79球で5回を投げきり4安打1失点。毎回の7三振を奪い、6つを武器の鋭いフォークボールで決めた。

 「初めて選ばれた日本代表で、MLBの素晴らしい打者相手に自分の持ち味を出せたことは自信になります」

 最大のピンチを脱して波に乗った。「緊張していた」という初回にいきなり無死一、三塁。しかし、前夜3ランを放ったサンタナから三振を奪い、ハニガーを三ゴロ併殺に仕留めた。2回は圧巻の3者連続三振。5回無死からソトに左越えソロを浴びたが、失ったのはこの1点のみ。MLB選抜の松井ベースコーチは「米国にフォークを投げる投手がそんなにいない。てこずっていた」と認めた。

 7年目の今季、自身初の2桁11勝を挙げて侍ジャパン入りした。東浜、大瀬良らとコンディション維持の方法やオフの過ごし方について意見を交わすなど、貴重な機会を積極活用。日本ハム時代の1学年後輩で仲の良いエンゼルス・大谷に連絡して「どういう選手が来るの?」と情報収集もした。気合十分の奪三振ショーに、建山投手コーチも「プロ野球界で屈指のフォーク。文句のつけようがない」と絶賛した。

 日本に2連勝を呼び込んだ力投。輝いた24歳の新戦力は「日本でやる五輪はなかなかない。その舞台に立ちたいと思う」と2年後の東京五輪に視線を向けた。 (町田 利衣)

 《1イニング平均は15・8球》上沢(日)が1試合80球の球数制限の中で5回を79球で投げ切った。上沢の今季1イニング平均投球数は16・1球で5イニングに換算すると80・5球。この日の1イニング平均は15・8球でシーズンと同様の投球内容で先発の仕事を果たした。

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2018年11月11日のニュース