「パワプロ」プロリーグ開幕 NPBとコナミ共催 真中氏ら解説

[ 2018年11月11日 06:20 ]

ビジョンを背に解説する前ヤクルト監督の真中満氏(撮影・荻原 浩人)
Photo By スポニチ

 日本野球機構(NPB)とコナミデジタルエンタテインメントが共催する「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ2018」が10日、都内のホールで開幕した。計36選手が実際のセ、パ12球団に分かれて「プロ」としてゲームの腕を競う。eスポーツのリーグはNPBにとって初の試み。ゲーム好きな若者らにプロ野球の魅力をアピールする狙いがある。

 大画面の中の「選手」が快音を響かせると、見守ったファンから歓声が湧き起こる。開幕カードは各チーム3試合の計18試合。前ヤクルト監督の真中満氏(47)らOBが解説を務めるなど、舞台装置も華やかに演出される中、プロのプレーヤーたちは一投一打で熱戦を繰り広げた。

 巨人―阪神の「伝統の一戦」で幕を開けた初戦は、巨人・菅野が5回無失点と快投。自らの犠飛で挙げた1点を守り、最後はマシソンが締めた。実際の試合のような展開。記念すべきプロリーグ1勝目を挙げた「てぃーの」選手(26)は「ホッとしてます。独特の雰囲気で高揚感があった」と笑顔で勝利インタビューを受けた。

 12球団の選手は各3人。予選や選考会を経て、9月のドラフト会議で各球団から指名された。1チーム15試合を戦い、来年1月にセ、パ代表チーム同士の「e日本シリーズ」が開催される。ゲームは個人でプレーするが、一方でチーム戦なのもポイント。作戦などを指示するケースもあり、「てぃーの」選手も「声を掛けてもらって冷静になれた」と話した。

 選手にはプロとして一日1万円の試合出場費に加え、プロモーション協力費の名目で報酬が支払われる。e日本シリーズを勝ち抜いて日本一になれば、チーム3人で計531万円(1人当たり177万円)を手にできる計算だ。さらに最優秀選手50万円など、タイトルも用意されている。

 観衆は延べ数百人で、各球団のユニホームなどで応援する盛り上がり。パワプロの全国大会で優勝経験を持つヤクルトの「マエピー」選手(31)は「雰囲気が凄い。この中で注目されながら結果を出せば、リーグの盛り上がりにつながると思う」と力を込めた。

続きを表示

2018年11月11日のニュース