阪神ロサリオ衝撃“さゆり弾”看板直撃3号「最高の結果」

[ 2018年5月9日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神9―0巨人 ( 2018年5月8日    東京D )

3回1死、ロサリオが左中間に看板直撃の3号ソロを放つ
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 すさまじい…。衝撃的…。豪快…。どんな表現でも物足りないぐらい、圧巻の一振りだった。3点リードで迎えた3回1死無走者。ロサリオが山口俊の高め142キロ直球をフルパワーですくい上げると、打球は軽々と左翼フェンスを越えた。なおも失速することなく、そのまま、左中間席上に設置された「JR東日本」の広告看板へと一直線。ビッグボード上で笑顔を浮かべる、女優・吉永小百合さんに直撃した。

 「しっかり強いスイングをすることを心がけて打席に入りました。最高の結果になってくれたね。秋山に追加点をプレゼントできて良かったよ」

 試合前には必ず会話をかわす左翼・ゲレーロのはるか頭上をいった、4月30日広島戦以来の3号ソロ。「完璧」と振り返った“さゆり弾”の衝撃は、これだけに止まらない。3回の攻撃終了時にあった場内アナウンスで、どよめきは倍増する。「ビッグボード賞」として東日本旅客鉄道株式会社から「びゅう商品券100万円分」が贈られることが発表されたからだ。

 阪神選手による東京ドーム看板直撃弾は13年8月2日の新井貴(キリンビール)以来、4人目の通算5度目という偉業だった。金本監督も現役時代には04、05年と2度マーク。ロサリオも、虎の特大アーチ列伝にその名を刻んだ。

 来日直後の宜野座キャンプでは、フリー打撃での推定170メートル弾を皮切りに、電光掲示板横の時計直撃弾や、電光掲示板を破壊する一発など話題を振りまいた。開幕して以降は日本野球の適応に苦しむ場面が続いたが、公式戦でようやく本領発揮とも言える一撃をかっ飛ばした。

 試合後、100万円分商品券の使い道について、「自分のために使えればと思う」と衝撃弾から一転、真面目に返答した。これで3試合連続安打。主砲の覚醒は、もう目前だ。 (巻木 周平)

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2018年5月9日のニュース