清宮 新人新記録の7戦連続安打なるか「毎日、課題をクリアしながらやっていけている」

[ 2018年5月9日 06:42 ]

6回1死、清宮は右前打を放つ
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 日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18)が8日、オリックス戦に「5番・DH」で先発出場し、6回に右前打を放った。これでプロ初出場から6試合続けての1安打。ドラフト制後の新人ではデビューからの出場毎試合安打の最長記録に並んだ。試合途中からはDHを解除して初めて左翼守備も経験。試合は4―8で敗れたが、大物ルーキーの成長は止まらない。

 高校を卒業したばかりの新人が、打者には完全不利のカウントで快音を響かせた。6回の第3打席だ。清宮がドラフト制後の新人では原辰徳(巨人)らが持つデビュー戦からの出場毎試合安打の最長記録「6」に並ぶ右前打。敵地のファンからも拍手が降り注いだ。

 「毎日、課題をクリアしながらやっていけている。(6回は)追い込まれて冷静になれた。今までの経験が生かされたヒットです」

 オリックスの左腕、アルバースに簡単に2球で追い込まれた。ポイントを体に近付け、全球種の可能性を頭に入れたが、外寄り変化球の予想比重を高めた。根拠は4回の第2打席。1ストライクから2球目の内角直球を腕をたたんでミートし、右翼ポール際にあと数センチで「プロ初本塁打」となる大ファウルをかっ飛ばしていたからだ。直球、そして内角勝負の可能性を低くしたことで、不利なカウントでも対応できた。

 大阪は父・克幸氏の実家で大阪市福島区在住の祖母もスタンドで観戦。幼少期から慣れ親しんだ土地で、北海道から空路で移動した前日の7日には「海遊館やいろいろと連れて行ってもらったりした。たぶん(祖母が応援に)来ます」と笑顔で話していた。デビューから全て札幌ドームで行われた5試合で安打をマークした怪物ルーキーの大阪初見参。スタメンが発表された際は、両軍で誰よりも大きな歓声が上がった。

 試合は先発のマルティネスの乱調もあって逆転負け。貯金が3に減り3位に転落したが、栗山監督は光を放った清宮について「今は経験をすることが大事。いろいろな投手の球を見ることも大切。良いも悪いも前に進めばいい」とうなずいた。

 「明日(9日)もしっかり準備して、毎試合、毎打席、集中していきたいと思う」と清宮。きょう9日の同戦でも安打をマークして記録を「7」に更新すれば、今月2日の1軍デビューからわずか数日でプロ野球新記録を樹立することになる。18歳は驚きの速度で成長曲線を描いている。(山田 忠範)

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2018年5月9日のニュース