楽天・岸345日ぶり仙台星!三塁踏ませず7回3安打零封

[ 2018年5月9日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天5―0ロッテ ( 2018年5月8日    楽天生命パーク )

力投する岸
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 楽天・岸が本拠地・楽天生命パーク宮城で久々に満面の笑みを見せた。7回、2死二塁のピンチを招いたが、清田を外角低めの141キロ直球で右飛に仕留めた。7回3安打無失点で3勝目。本拠地では昨年5月28日以来、345日ぶりの勝利となった。「先に点を取られないように。早くホームで勝ちたいと思っていた。やっと勝てました」。地元・仙台のファンから喝采を浴びた。

 4月25日のロッテ戦から20イニング連続無失点。防御率1・60はパ・リーグトップに立った。131球を投げ移籍後初完封を果たした2日の日本ハム戦から今季初の中5日登板。チェンジアップを投じる際に人さし指で親指を傷つけ血がにじんだが、三塁すら踏ませなかった。

 岸いわく「楽天のエースは則本」。エースの条件には「長い回を投げること」「大事な試合で勝つこと」を挙げる。チームは6日の西武戦で敗れ、わずか31試合で自力優勝の可能性が消滅した。負ければ今季3度目の5連敗。「気にしないように。自分の投球のことだけ考えるようにしました」。則本ですら負の連鎖を止められない中で、岸がエースの仕事を肩代わりした。

 梨田監督は絶賛した。「素晴らしかった。本人は(8回も)いけると言ってくれたけど、まだ、これから長いシーズンを戦うからね」。岸は「これからもっとたくさん勝てるように頑張ります」。チームが上向くまで、33歳が右腕を振り続ける。 (黒野 有仁)

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2018年5月9日のニュース