DeNA デスパイネの先制打許した中途半端な「ミットの高さ」

[ 2017年10月29日 09:30 ]

SMBC日本シリーズ第1戦   DeNA1―10ソフトバンク ( 2017年10月28日    ヤフオクD )

初回1死二塁 デスパイネは先制適時二塁打を放つ
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 【追球】結果的に中途半端な1球となった。初回1死二塁、デスパイネへの2球目。捕手の嶺井は右膝を地面につけ、内角高めに左腕を伸ばしてミットを構えた。その直球で先制の左越え二塁打を浴びた。

 井納の145キロは構えたミットの高さ、コース通りに来た。嶺井は「内角でいけると思った」と言い、井納も「インコースの高めで打ち取りにいった」と振り返る。だが、好機で打ち気のデスパイネにとっては絶好の甘い球になった。この打席、初球はスライダーで見逃しストライク。初戦の初回、外国人相手も踏まえ、2球目の直球はミスしても見せ球になる厳しいコースが必要だった。その危機管理を怠った構えだった分、今シリーズの1点目で決勝点となる痛打を浴びてしまった。

 直後の1死二塁、内川への初球。嶺井は井納に内角高めの直球を要求した。今度は腰をしっかり上げた中腰でミットを顔の前に構えた。その見せ球が効き、スライダーで右飛。だからこそ悔やまれるデスパイネへの1球だった。 (春川 英樹)

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2017年10月29日のニュース