阪神ドラ4島田 糸井に弟子入り熱望「細かな技術教えてほしい」

[ 2017年10月29日 08:50 ]

「盗塁王」と書いた色紙を持つ上武大・島田
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 阪神からドラフト4位指名を受けた島田海吏外野手(21=上武大)が28日、育成ドラフト1位で指名された同僚の石井将希投手(22)とともに群馬県伊勢崎市の同大で佐野仙好統括スカウトらから指名あいさつを受けた。

 気持ちは「怪盗ルパン」ならぬ「怪盗島田」といったところか。運命のドラフト会議から2日。島田は糸井への弟子入りを熱望。憧れの“超人”の技を、見て、聞いて、盗んで吸収し、将来的には定位置もいただく――。そんな意気込みを口にした。

 「アマチュアとプロではまた一つ段階が上がってくる。プロの投手から盗塁を決めるためにはどんなテクニックが必要なのか。“間”だったりとかいろいろあると思いますけど、細かな技術を教えていただけると大変うれしく思います」

 まだプロの門をくぐっていない自身にとっては、現役6位の通算266盗塁を誇る糸井は雲の上の存在。尊敬の念をにじませ謙虚に語ったが、一方で大卒でプロ入りする以上は即戦力としても期待される。近い将来、糸井は越えなければならないライバルにもなる。

 「走攻守揃った選手で、その一つ一つのレベルがすごくハイレベル。ホームランも打てるし盗塁もできる。最終的にはそこを目指したいと思いますが、まだまだ今の実力では1軍に入るレベルじゃないと思うので、一つ一つのレベルを上げていければいいと思う」

 現状をしっかりと把握し、高みを見据えた。島田が1年目から糸井らを脅かす存在になればチーム力は大幅に底上げされる。そのためには、中学時代の全国大会で100メートル日本記録保持者・桐生祥秀に先着した快速で猛アピールするのが最も近道となるはずだ。

 「阪神の外野陣は足が速いというよりは強打のイメージ。その中に食い込んでいくには、突出した何かがないと。自分は足の速さが1番のポイント。そこでアピールできれば」

 純粋なスピードなら糸井にも負けない。色紙には「盗塁王」と目標を書き込んだ。アマ球界屈指の韋駄天はどん欲に、ひたむきに一流への道を突っ走る。(山添 晴治)

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2017年10月29日のニュース