ＤｅＮＡ大敗　ラミ采配不発「何人かナーバスになっていたかも」

ＳＭＢＣ日本シリーズ第１戦   ＤｅＮＡ１―１０ソフトバンク （ 2017年10月28日    ヤフオクＤ ）

選手交代を告げるＤｅＮＡ・ラミレス監督
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　３位からの下克上進出の勢いは砕かれた。１―１０の大敗。ＤｅＮＡのラミレス監督は「初めての日本シリーズで、何人かナーバスになっていたかもしれない」と振り返った。

　初戦を託した井納が誤算だった。２回までに３失点。味方が１点返した直後の５回には先頭への四球から再び崩れ、４回１／３を７失点で降板した。「あの四球は試合を決めた一つ。先制されたのも反省点だし、申し訳ないじゃ済まされない」。ポストシーズンはここまで通算４戦３勝、防御率１・４２。「大舞台に強いので初戦を任せた」という指揮官の期待に応えられなかった。

　５回１死満塁で救援した２番手の田中健も傷口を広げた。先頭にストレートの押し出し四球を与え、２死後にも押し出し四球。なお連打を浴びて試合は決した。ＣＳファーストＳ第１戦を最後に２週間も実戦マウンドから離れていた。「しばらく登板機会がなかったし、早めに使って他の救援でしのごうと思ったが」とラミレス監督。ＣＳファイナルＳでは変幻自在の継投が次々にはまったが、この日は裏目に出た。

　打線も内野ゴロの間の１点のみ。投打に圧倒された中で、指揮官は先を見据えて１５人のベンチ入り野手を全員起用した。「この展開だったので。全員が経験できたのは良かった」。ＣＳではファーストＳ、ファイナルＳともに黒星発進から逆転で突破してきた。横浜時代の９８年以来１９年ぶりの大舞台。「どのように始めるかではなく、どのように終わるかが大事」。足を地に着け、仕切り直す。　（後藤　茂樹）