藤浪再生へ金本監督が“復活プラン” 制球の「根拠」習得へ

[ 2017年10月29日 06:50 ]

変化球の握りを見つめる藤浪
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 宮崎で開催されているフェニックス・リーグに参加していた阪神・藤浪が28日、秋季練習に合流し、練習前に金本監督と個人面談を行った。今季の不振の主な要因である制球力と復活へ向けたプランについて話し合ったもようだ。

 指揮官は「(良い投球をするための)根拠、裏付けというものを今から求めていってほしい。こうやって投げれば、こういう球がいく。こういう投げ方をすればストライクゾーンに投げられる。そこですよ」と改善点を明かした。

 続けて「根拠」の重要性を自身の経験から説明。「いつも俺が打撃で言うのと一緒。フィーリングだけでやっていると、戻るところがなくなる。帰るところが分からなくなるから」。金本監督自身もしっかりとした根拠を持てたのは「36歳」と明かし、藤浪には制球の根拠をいち早く習得させたい思いがある。

 今季3勝止まりで8月16日広島戦では投手の大瀬良にまで死球を与えるなど、右打者への制球に何度も苦しんだ。秋季練習とキャンプはフル参戦して改善に取り組む予定で、この日はブルペンでネットスローに取り組むなど、その第一歩を記した。見守った香田投手コーチも「バランスとタイミング、一定のものを保てれば、コントロールが乱れることはない」と説明。これまでの秋と違い、特別扱いしない方針だ。

 藤浪は「与えられたメニューをしっかりやりたい。いろいろ考えているが、頑張ります」と気持ちを新たにした。実戦でもチェックする構えで、若きエース再生の秋が本格的に始まった。

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2017年10月29日のニュース