【埼玉】山村学園“快進撃”止まらん!2桁背番トリオで初4強

[ 2017年7月24日 05:30 ]

第99回全国高校野球選手権埼玉大会準々決勝   山村学園4―3川越工 ( 2017年7月23日 )

9回3失点で完投した山村学園・和田はガッツポーズ
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 山村学園の快進撃が止まらない。創部10年目で初の8強入りにとどまらず、夏の甲子園2度の出場を誇る古豪・川越工を下して4強進出だ。「9回はずっと足がつっていた。体がぼろぼろになっても明日につなげられればと思った」。背番号17の1年生左腕・和田は、最後の打者を遊ゴロに仕留めるとガッツポーズを繰り出した。

 和田は浦和シニア時代に全国4強入りした実力派。4回までに3失点したが「先輩が逆転してくれる。できることをやろう」と切り替え、以降は無安打に抑えた。8回の打席で遊ゴロを打った際に足がつって倒れ込んでも、意地で初完投した。

 学校は川越市。山村女子が08年に共学化した。野球部は当初は人数がそろわなかったが、11年に専用球場ができ、14年に夏の初戦を初めて突破した。

 就任8年目の岡野泰崇監督は野球の楽しさを伝え、選手の長所を伸ばすことに主眼を置く。選手起用も偏らない。今夏初先発の5回戦・北本戦で4安打を放った背番号19の山口は4番に抜てきされ、5回に決勝の中犠飛。「18」の島田は4回に適時打を放ち、続く和田の同点打を呼んだ。4打点中3打点が2桁番号。指揮官は「それぞれができることを、しっかりこなしてくれた」と目尻を下げた。

 創部の08年は本庄第一が優勝。それ以来、埼玉から夏の甲子園初出場校は出ていない。準決勝の相手は3連覇を狙う花咲徳栄。「当たって砕けろでいく」と岡野監督は力を込めた。 (田井 秀一)

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2017年7月24日のニュース