【東尾修氏占う】大谷の立ち上がりが全て ソフトBは足攻で突破口を

[ 2016年10月12日 08:43 ]

パ・リーグCSファイナルS第1戦 ( 2016年10月12日    札幌D )

栗山監督(右)と話し込む大谷
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 日本ハム・大谷が先発する第1戦、それも立ち上がりに全てが集約されているといっていい。9月になって先発に復帰して4試合。まだ大谷が持つ極めて質の高い、本来の直球は投げられていないと見る。特に序盤にその傾向があることに加えファイナルS初戦ともなれば緊張度もはるかに違う。

 敵地で先攻となるソフトバンクは、初回はもちろん、最低でも3回までに先制点を奪えるか。これが最大のポイントだ。特に中村晃、柳田、長谷川ら左打者。塁に出て、クイックで投げる大谷を足でもけん制して攻略の糸口を見つけたい。たとえ164キロ右腕といえども、引っかかって低めに来たボールは力が欠ける。いかに集中して仕留められるかどうか。

 逆に中盤以降、変化球も織り交ぜてリズムに乗れば大谷のペースとなる。今季対戦は15勝9敗1分け。日本ハムは本拠地で戦える利点に加え1勝のアドバンテージもある。しかし初戦をエースで落とせばダメージは大きい。序盤の攻防。何よりこの一点に注目したい。 (スポニチ本紙評論家)

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