マエケン PS初先発も3回4失点KO「ミスした球を全て打たれた」

[ 2016年10月12日 05:30 ]

ナ・リーグ地区シリーズ第3戦 ( 2016年10月10日    ロサンゼルス )

<ドジャース・ナショナルズ>3回4失点で降板、ベンチで落胆した表情を見せる前田
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 ドジャースの前田健太投手(28)が10日(日本時間11日)、ナショナルズとのナ・リーグ地区シリーズ第3戦に先発し、3回を5安打4失点で負け投手となった。対戦成績は1勝2敗となり、ナ軍に王手をかけられた。ア・リーグでは、レッドソックスの上原浩治投手(41)がインディアンスとの第3戦の8回に登板し3者凡退に抑えたが、チームは3連敗で敗退。日本投手所属チームは、地区シリーズで全滅の危機に陥った。

 初回2死満塁のピンチを無失点で切り抜けた前田だが、1点リードの3回につかまった。3安打を浴びて逆転され、レンドンに2ランを被弾。4点を失い、その裏の打席で代打を送られた。ポストシーズン初マウンドはほろ苦いものとなった。

 「3回は自分のミスしたボールを全て打たれて点につながった。しっかり投げ切れなかった」

 中7日と休養十分で初回から飛ばした。だが初回に際どいコースをストライクと判定されず、抜群の制球力を誇る右腕は連続四球を与えた。「それも含めて全部野球。(ストライクを)取ってくれるところで勝負するしかない」と言い訳にはしなかったが、リズムに乗れないままタオルが投げ込まれた。短期決戦でメジャーの打者の集中力やスイングはシーズンとは一段違う。3回はことごとく失投を捉えられた。

 3回での降板はチームのポストシーズン史上3番目の短さ。メジャー1年目でチーム最多の16勝を挙げた前田で手痛い黒星を喫し、王手をかけられた。「このままだと凄く悔しいまま終わってしまう。投げるチャンスがほしい。そう願って試合を見たい」。逆転してリーグ優勝決定シリーズへ進めば、再びマウンドを託される。雪辱への思いを秘め、勝利を祈る。(ロサンゼルス・奥田 秀樹通信員)

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