DeNA ラミってる捕手3人制 広島でも積極的な代打策を

[ 2016年10月12日 05:30 ]

セ・リーグCSファイナルS

CSファイナルSの舞台となる広島へ移動するラミレス監督はVサイン
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 爽やかなラミちゃんスマイルがはじけた。DeNA・ラミレス監督は、12日から始まるCSファイナルSに備えて空路、広島入り。前日4時間21分にも及んだ巨人との激闘の疲れも見せず3位からの日本シリーズという「下克上」の青写真を頭に描いた。

 圧倒的な強さでセ・リーグを制した広島。しかも、相手には1勝のアドバンテージがある。だが、指揮官は「自分たちが得意としているマツダスタジアムで戦えるというのは、アドバンテージがあると思っている。打率・268で、16本塁打を打っているからね」と具体的な数字も口にして、自信をのぞかせた。

 そのための秘策もある。捕手の「三刀流」だ。「代打を出してもバックアップの捕手をもう1人残せる。3人制の重要性をとても感じているよ。嶺井もいい結果を出してくれた」。レギュラーシーズンは原則、捕手2人制だったが、CSでは3人制を採用。前日の巨人とのCSファーストS第3戦(東京ドーム)では、第3捕手の嶺井が延長11回に決勝打を放った。

 代打を積極的に使えるだけでなく、リード面で相手をかく乱できるメリットもある。今季の広島戦は25試合中、23試合で戸柱がマスクをかぶり、残り2試合は高城。あくまでもメインの捕手は戸柱としながらも指揮官は「優劣はつけていない」と話す。前日も「全く違った配球になる」との理由で、8回に戸柱から嶺井に代え、接戦を制した。広島の強力打線を封じ込めるために、リーダーシップのある戸柱、強肩の高城、強打が魅力の嶺井と3人のそれぞれの特長を最大限に活用する。

 ラミレス監督は「下克上という言葉は知らない」としながらも、「ロッテのことは覚えているよ」と笑みを浮かべた。借金チームの日本シリーズ進出となれば史上初で、インパクトはロッテ以上だ。「ラミマジック」で巨人に続き、広島も叩く。 (中村 文香)

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