岡島&ペレス弾!楽天初の先頭から連発 CS進出諦めない

[ 2016年9月12日 05:30 ]

<楽・日>1回無死、岡島がソロアーチを放つ

パ・リーグ 楽天9-4日本ハム

(9月11日 コボスタ宮城)
 シーズン途中加入の助っ人が、またも球団史に名を刻んだ。初回、楽天の先頭・岡島が右越え6号ソロ。コボスタ宮城がどよめく中、2番・ペレスの打球も右翼席を越える4号ソロとなった。初回先頭からの2者連続本塁打は球団史上初の快挙。背番号98をつけたキューバ出身の31歳はお立ち台で笑顔を振りまいた。

 「岡島が勢いを付けてくれて自分も良い当たりを打ってファンに喜んでもらおうと考えていた」

 いずれも打ったのは左腕・加藤のスライダー。投手有利とされる「左対左」でもインパクトの瞬間まで体を開くことなく振り切ったからこそ、逃げる球をしっかり捉えた。梨田監督も「岡島、ペレスの本塁打で流れを持ってこられた。強烈だった」と称賛した。

 7月12日の西武戦(西武プリンス)でも球団初となる初打席本塁打。だが、外国人枠の事情で7月末から約1カ月、2軍暮らしが続いた。支えになったのは妻・ジャイマンさん(27)と長女・シャンタルちゃん(4)、さらに来年2月に誕生予定の第2子だ。「結果が悪い日、一人だと落ち込むが、家族がいると励まされる」とペレス。同点となった直後の4回には2死一、三塁から左前に落とす決勝適時打。家族が見守る前で2安打2打点と活躍し、チームの連敗を3で止めた。

 ヒーローインタビューの最後、ペレスは日本語で「トウホク、アキラメナイ」と絶叫した。2者連続アーチで勢いに乗った打線は先発全員となる13安打9点。CS進出の可能性が1%でもある限り、ファイティングポーズは崩さない。(徳原 麗奈)

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