マドンナジャパン5連覇 4番・川端は5割10打点「最高」

[ 2016年9月12日 05:30 ]

ワールドカップ5連覇を飾り、歓喜の侍ジャパン女子代表

女子野球W杯 日本10―0カナダ

(9月11日 釜山)
 V5!「第7回WBSC女子野球ワールドカップ」は11日、決勝が行われ、侍ジャパン女子代表「マドンナジャパン」はカナダに10―0で大勝。W杯21連勝となり、圧倒的な強さで5連覇を達成した。ヤクルト・川端慎吾内野手(28)の妹、友紀内野手(27)が4番として打率5割をマークし、投手陣は決勝でも完封した里綾実投手(26)が2大会連続でMVPに選出された。

 最終回の7回2死一、三塁。最後の打者を一ゴロに打ち取ると、マウンドの里を中心に歓喜の輪ができた。「ホッとしたなという気持ち。毎回勝つことが至上命令になっているので、(優勝)できたなという気持ちの方が大きいですね」。圧倒的強さでの5連覇。マドンナたちの手で5度胴上げされた大倉孝一監督の言葉に実感がこもった。

 決勝も10得点を挙げ、8試合で計81点。強力打線をけん引したのが、4番の川端だ。2―0の3回無死二、三塁。打席前にカナダ側がマウンド状態にクレームをつけ、整備が入る異例の事態が起きたが、動じなかった。「振り切る意識で」内角直球を捉え、追加点となる右犠飛。今大会通算20打数10安打で打率・500、10打点の成績を残して初のベストナインを獲得した。「打率よりも打点の方がうれしい。2年前は不調で苦しんだけど、今回は自分の力を出し切って優勝できたので最高の気分。今までとはひと味違う」。大倉監督も「里と友紀はきっちり中心選手として仕事をしてくれた」とうなずいた。

 ヤクルトで活躍する兄・慎吾は同じプロとして助言を受け、時に刺激を受ける存在だ。オフにヤクルトの選手と取り組んだ合同自主トレでは、兄の練習を「いいところをどんどん盗もうと思った」という。7月には兄のアドバイスなどを基に、打席での構えからステップ、フォロースルーにかけての一連の動きで「かちっとはまるもの」をつかみ、手応えを得た。

 大会前には兄から「ケガしないように思い切り頑張れ」とエールを送られた。「兄には5連覇したことを伝えたい。兄も1軍に復帰したので、また一緒に頑張れたらいい」と川端。6連覇を狙う2年後も4番として、マドンナジャパンを引っ張る。

 ▼ヤクルト・川端 結果はチェックしていたし、ニュースでもやっていたので「調子いいな」と思って見ていた。両親も観戦に行っていたので、その前でいい活躍ができてよかったと思う。

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2016年9月12日のニュース