【野村謙二郎の視点】塹江起用は次世代育成へ強い意思表示

[ 2016年9月12日 08:37 ]

<巨・広>降板した塹江(右)に声をかける広島・緒方監督

セ・リーグ 広島0-8巨人

(9月11日 東京D)
 プロ初登板だった塹江(ほりえ)は優勝決定の翌日、独特の雰囲気の中で投げさせてもらった意味を感じてほしい。優勝が決まったばかりでも新しい素材を見いだし、次の世代を育てていくという強い意思表示だった。常に人材の発掘と育成を続けてきたから、いまのチームがある。それは優勝しても変わらない。今回の塹江も2軍からの推薦があり、認められたからマウンドへ送り出された。確かに打たれて悔しかったと思う。次にどう生かすか。しっかり考えてほしい。

 クライマックスシリーズへ照準を切り替えた最初の一戦。最大6試合を戦うファイナルステージへ向けてジョンソン、野村、黒田の先発3本柱は固まっている。もつれた場合に備えて4番手以降の人選が大切になってくる。ヘーゲンズは8月半ばから先発陣の穴を埋めてきた一方、シーズン前半戦は救援陣の一角を担う存在だった。岡田は腕が振れるようになってきたし、威力のある速球が低めに集まり、空振りも取れていた。首脳陣も投手陣の再整備を頭に入れて残り11試合に臨むはずだ。(スポニチ本紙評論家)

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2016年9月12日のニュース