広島・岡田 CSローテへ猛アピール 畝コーチ先発テスト明言

[ 2016年9月12日 08:34 ]

<巨・広>広島2番手・岡田

セ・リーグ 広島0-8巨人

(9月11日 東京D)
 広島・岡田がクライマックスシリーズでの先発登板に名乗りを上げた。この日の巨人戦(東京ドーム)に5回から登板し、キレ味抜群の直球を軸に2回無失点で4三振を奪った。

 「ストレートが走っていた。上半身の力みがなくなって、コントロールを安定して投げられるようになった。真っすぐは自分の生命線」

 5回は先頭の坂本に中前打を許したが、ここからが圧巻だった。阿部をフルカウントから外角ギリギリの直球で見逃し三振。村田もカウント2―2から直球で空振り三振。最後はギャレットを3球勝負の直球で空振り三振だ。6回も三者凡退で切り抜けた。

 「どこでも言われたところで仕事がしたい。けど今まで先発をやってきたのでこだわりもある」

 5月中旬から先発ローテを守り3勝を挙げながら右肩違和感を訴え、8月8日に2軍落ちした。ようやく全快し、救援投手として今月1日に再登録されてから3戦目。これまで計5回を無失点に抑え、四死球は一つも与えていない。

 安定感抜群の右腕に、再度先発挑戦の機会が与えられた。畝投手コーチが「岡田は中継ぎを挟んで(今季中の)どこか頭(先発)で投げさせる」と明言。さらに、クライマックスシリーズでの先発投手について「3つ(黒田、ジョンソン、野村)は決まっているが、そのあとは薮田とか岡田とか福井とかをこれから試しながら見ていく」と“先発テスト”を行うことを明らかにした。結果を出せば10月12日から始まるファイナルステージの登板につながる。

 ペナントレースは決着がついても残り試合は重要なアピールの場だ。ドラフト1位ルーキーはサバイバルレースを勝ち抜く。(柳澤 元紀)

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2016年9月12日のニュース