同時多発テロ事件から15年 メジャーリーグ各球場で追悼式典

[ 2016年9月12日 15:05 ]

<ヤンキース・レイズ>試合前に米国同時多発テロ事件の追悼式典を行うヤンキースタジアム (AP)

 2001年9月11日の米国同時多発テロ事件から15年。メジャーリーグでは各球場で試合前にテロ犠牲者の追悼式典が行われた。

 ニューヨークのヤンキースタジアムでは旧スタジアムで2001年に使われていた旗を掲揚。この旗は同年のワールドシリーズ第3戦で掲げられていたものだという。また、ヤンキースのジラルディ監督、さらにニューヨーク出身のベタンセス投手は球場内の追悼レリーフに花輪を手向けた。

 テロにより世界貿易センタービルが崩壊したニューヨーク。旧ヤンキースタジアムで試合が再開されたのは悲劇から2週間後の9月25日だった。ヤンキースの対戦相手はデビルレイズ。当時三塁手として出場していたジェレド・サンドバーグは奇しくも15年後の新ヤンキースタジアムでもその姿があった。

 現在はレイズの臨時コーチを務めるサンドバーグは当時をこう語る。「とても感動的だったよ。ニューヨークという街が一体になっていたね。大きな悲劇を経験しながらもスポーツのイベントを再開させようとみんなが結束していたんだ。その一部となれたことは自分にとって特別なことだったよ」。

 もう一つのニューヨークの球団、メッツもテロで打ちひしがれた市民に活力を与えた。本拠地シェイスタジアムで再開されたブレーブス戦はメジャーリーグの歴史に残る試合と言っても過言ではない。1点ビハインドのメッツは8回、ピアザが劇的な決勝の逆転本塁打を放ったのだ。15年後のメッツはアトランタへ遠征していたが、敵地ターナー・フィールドでの追悼式典では、この感動的な映像が流されていた。

続きを表示

この記事のフォト

2016年9月12日のニュース