履正社、横浜との注目対決制す 雷雨中断明けに8番・山本逆転3ラン

[ 2016年8月14日 20:26 ]

<履正社・横浜>雨天中断後も好投続け笑顔の寺島

第98回全国高校野球選手権大会2回戦 履正社5―1横浜

(8月14日 甲子園)
 第98回全国高校野球選手権大会第8日は14日、甲子園球場で2回戦が行われ、第4試合では、横浜(神奈川)と履正社(大阪)の優勝候補同士が激突。雷雨による2度、計83分間の中断の末に履正社が5―1で横浜を下し、3回戦進出を決めた。

 横浜の右腕・藤平尚真(3年)、履正社の左腕・寺島成輝(3年)とともに今秋のドラフト1位候補エースを擁することでも注目を集めた1戦。寺島は先発したものの、横浜は左腕・石川竜也(3年)が先発マウンドに上がり、藤平は「7番・右翼手」としてスタートした。

 横浜は初回、1死二、三塁から村田が中犠飛を放ち、幸先よく1点を先制。だが、ここから天候にも左右されたドラマチックな展開となった。

 1点を追う履正社は2回、安打と犠打で1死二塁のチャンスを迎えたが、ここで突然の雷雨により試合が43分間中断。再開後、2死一、三塁としてから8番・山本が左翼スタンドへ特大の3ランを放ち、劇的な形で逆転に成功した。

 履正社は続く若林健が四球を選んで出塁すると、ここで再び雷雨に見舞われ、2度目の中断。40分後に再び始まったが、2度の長い中断に翻弄される形となった横浜先発・石川は再々開直後の最初の打者・福田へ死球を与え、ここで降板。急きょ右翼からマウンドに上がったエースの藤平は初球の146キロ内角直球を北野に弾き返され、右翼線二塁打で2点を献上し、履正社が5―1と4点をリードする展開となった。

 一転して4点を追うことになった横浜だったが、5回無死一塁では徳田の送りバントが併殺打となり、6回の無死一塁でも増田が二塁併殺打で逸機。7回にも先頭打者が四球で出塁したが、内野ゴロ3本で二塁に進めず、8回には2死走者なしから一、三塁のチャンスを築いたが、4番・村田が三振。9回には1死一、二塁としたが、福永が三振、代打・申が中飛に終わった。

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