ソフトB 明石で連敗脱出!腰痛・内川代役が殊勲

[ 2016年8月14日 06:36 ]

<ロ・ソ>6回表2死一、三塁で右前に先制タイムリーを放つ明石

パ・リーグ ソフトバンク3―0ロッテ

(8月13日 QVC)
 ソフトバンクは途中交代した内川の悔しさを晴らす連敗脱出だった。両チーム無得点で迎えた6回、2死からソフトバンク打線がつながった。中村晃、柳田の連打でつくった一、三塁のチャンスで打席に入ったのは明石。腰痛を発症し3回の守備からベンチに下がった主将に代わり出場していた。「頭にあった」外角低めのチェンジアップをうまく拾い、右前に先制適時打を運んだ。試合後は「やはり(チャンスで)回ってくる。4番エグい」とおどけて見せたが、仕事はきっちりやってのけた。

 4カ月に及んだ右肩故障のリハビリから戻って来た7月下旬の日本ハム戦(札幌ドーム)3連戦で6安打を放ち、存在感をアピールした。しかし、ここ数試合は調子も落ち気味だった。前日12日の試合前の練習の際、藤井打撃コーチから「低めのゾーンを上げたらどうか」とアドバイスされた。明石は「どうしてもフォークボールとか振ってしまう。でも、その中でタイミングとか修正できるものはある」と前向きに捉えていたことが結果につながった。

 明石の先制打の後、2死満塁で吉村が中前2点適時打を放った。「前の打席でカーブのイメージはできていたので対応できた」。貴重な追加点を叩き出し、中継ぎ陣の必勝リレーに持ち込んだ。

 連敗は6でストップ。工藤監督は「明石君がよく打ってくれた。吉村君の2点打も大きかった」とさすがにホッとした表情を浮かべた。気になる内川の状態は「何日かかかることになるかもしれないけれど、あしたになってみないと分からない」と話した。トンネルを抜けても新たな不安に直面。手放しでは喜べない勝利の中で、アクシデントをカバーしたチーム力が救いだった。(田中 貴久)

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2016年8月14日のニュース