日本ハム・高梨 プロ初完投初完封で7勝目!あるぞ新人王

[ 2016年8月14日 05:30 ]

<楽・日>力投する先発・高梨

パ・リーグ 日本ハム2―0楽天

(8月13日 コボスタ宮城)
 相手が強ければ強いほど燃える。日本ハムの高梨はそういう男だ。球界を代表する楽天のエース則本との投手戦を制し、「世間では則本さんが抑えると思っていただろうけど、覆してやろうと思った」と胸を張った。

 立ち上がりから腕を振り、2回2死三塁のピンチではフォークで銀次を左飛に仕留めた。7回までわずか1安打。則本は8回でマウンドを降りたが、2軍でも完投経験のない3年目右腕が「未知の領域」という9回を108球で投げ切り、3安打無四球で7勝目をプロ初完投初完封で飾った。

 勝ち星は新人王有資格者ではロッテ・二木と並んでリーグトップに立った。二木は防御率4・88だが、高梨は同1・67と抜群の安定感を誇っている。6月8日の広島戦(札幌ドーム)で先発に転向してから5連勝(中継ぎも含めると6連勝)。大谷が右手中指のまめで先発できない中で救世主となっており、自身も「まさかここまで、という感じ」と驚いた。

 昨季終盤から球の出どころを見えにくくするため、テークバックの小さいフォームに改良した。投球動作の途中でボールが右太腿に当たるほど小さくだ。打たれたら考え込む性格だったが「打者は打っても3割」と開き直れるほど成長した。

 前日に手痛いサヨナラ負けを喫したチームを救う快投。首位・ソフトバンクもロッテに勝って3ゲーム差のままだが、栗山監督は「素晴らしいね」と感謝。昨季の有原に続く新人王も見えてきた。「一つ一つ勝つだけ」。決して浮かれない25歳が頼もしかった。(君島 圭介)

 ◆高梨 裕稔(たかなし・ひろとし)1991年(平3)6月5日、千葉県茂原市生まれの25歳。土気では甲子園出場なし。山梨学院大では2、3年秋に関甲新学生リーグで最多勝を獲得するなど通算26勝15敗、防御率1.87。13年ドラフト4位で日本ハム入り。昨季はイースタンで11勝。今年4月1日のソフトバンク戦(静岡)でプロ初勝利。1メートル87、85キロ。右投げ右打ち。

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