あの審判が観客を退場に WBCでは“憎き判定”も今回はナイスコール?

[ 2016年8月4日 12:28 ]

ファンに退場を命じる球審のボブ・デービッドソン (AP)

 2日に行われたフィリーズ―ジャイアンツ戦で球審を務めたボブ・デービッドソン(64)が観客に対して退場を命じた。

 デービッドソンは日本のファンにとっては憎き審判。2006年の第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でタッチアップの際、離塁が早かったとして判定を覆し、日本代表の得点を取り消したことがある。

 しかし、どうやら今回はナイスコールだった模様。米国のフィラデルフィア・インクワイアラー紙(電子版)が3日に報じたところによると、デービットソンは6回、ジャイアンツの攻撃中に突然タイムをかけると、三塁ベンチ方向へ歩き出し、スタンドに座る男性の観客に退場を宣告。この男性は卑わいな言葉やジャイアンツの選手に対して「下手くそ」といった暴言を叫び続けていたという。

 デービッドソンは試合後に退場の経緯を説明。「観客の中には妻や恋人や子どもと一緒に観戦している人がいるかもしれない。そのような人たちは、あの男が叫び続けていた言葉を聞くためにチケットを買ったのではない」と話し、「周りの観客は自分の判断を支持していたよ」と続けた。

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2016年8月4日のニュース