王会長 野球復活に「常時、みんなに楽しみにしてもらえるスポーツにしたい」

[ 2016年8月4日 16:55 ]

野球・ソフトボールが正式種目に決まりホットした表情で会見する王ソフトバンク球団会長

 06年WBCで日本代表を率い、世界一になったソフトバンクの王貞治会長(76)は3日、2008年の北京大会以来12年ぶりの2020年東京五輪で野球・ソフトボールが復活することを受け、ヤフオクドームで記者会見し、心境を語った。

 「よかったです。2度と正式種目から外される悲しい思いはしたくありません。日本でこれだけ広く国民のみなさんに支えられる野球というものが、世界から見るとごく一部の地域でのスポーツだととらえられている。常時、みんなに楽しみにしてもらえるスポーツに野球をしたい。サッカーにはワールドカップがある。野球はまだワールドにはなってはいない」。90年から毎年、世界少年野球大会を開催し、世界的な普及活動に尽力した王会長は「世界普及」の契機になればと願う。

 WBCでは2度、世界一に輝いたが、五輪では銀メダル(88年ソウル、96年アトランタ、※84年ロサンゼルスの金メダルは公開競技)が最高だ。「悲願ですよね。みなさんが言うほど、簡単ではないのは、われわれが一番実感している。野球界が一つになって、2020年の東京オリンピックで金メダルをとるという大きな目標ができた」と大いに期待をよせた。

 また、参加不参加の注目が集まるメジャー・リーグ選手については「オリンピックは特別なものですからね。MLBの方達もそういう特種な状況も考えIOCがこういう決定を下してくれた。野球界もいままでと違った形でね対応しなければいけないと思う。そういう理解はアメリカも、いい形で理解してくれるのではないかと思います」と願いを込めて語った。

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2016年8月4日のニュース