由規 1797日ぶり神宮お立ち台「5年間待っててくれてありがとう」

[ 2016年8月4日 21:55 ]

<ヤ・広>4回2死満塁、会沢を遊ゴロに打ち取り吠える由規

セ・リーグ ヤクルト5―2広島

(8月4日 神宮)
 涙はなかった。1786日ぶりに涙の復活勝利を挙げた7月24日の中日戦(ナゴヤドーム)から11日。ヤクルトの由規(本名:佐藤由規)投手(26)が4日、広島戦に先発し、7与四球も6回無失点で本拠地・神宮球場では2011年9月3日の巨人戦以来1797日ぶりの白星となる、今季2勝目(1敗)を挙げた。

 5年ぶりの神宮でのお立ち台。「神宮のマウンドで投げて、勝って、お立ち台に上がることだけを考えてずっとリハビリをしてきた。皆さん、5年間待っててくれて本当にありがとう」。前回の涙を流し復活勝利をかみしめた右腕は、笑顔で声をはずませた。

 12球団一の得点力を誇る首位・広島相手に粘りの投球を見せた。7与四球も、ブレーキの利いたスライダーで要所を締めた。今季最多120球を投げ、6回を3安打無失点で7三振を奪った。

 「内容は悪かったが、何とか0点に抑えられて勝つことができた。(ピンチは)気合で抑えるしかなかった。西田のサインを信じて腕を振ることだけを考えた」。自身と仲間を信じての力投だった。

 右肩の故障で11年シーズンを最後に1軍登板がなく、13年の手術を経て今季から育成選手に回ったが、7月5日に再び支配下登録されての復活劇。「過去の実績はゼロだと思ってるんで、一つ一つ勝ってチームのために積み重ねられるように頑張りたい」と気合を込めた。

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