【埼玉】自由の森学園5年ぶりの夏 主将兼エース「やっと報われた」

[ 2016年6月25日 09:50 ]

5年ぶりに単独チームで夏の埼玉大会に臨む自由の森学園の村島主将

 休部を乗り越えて自由の森学園が5年ぶりの夏に挑む。2年生ながら主将兼エース右腕の村島駿介投手は、笑顔で自分の校名札を見つめていた。「甲子園とかってまだ夢物語にすらならないくらい大きなものだけど、自分たちの力で初戦を勝てるように頑張りたい」。その表情は希望に満ちている。

 村島が入学時、部員は1人もおらず休部状態だった。「中学で始めた野球を高校でも続けたい」。同級生を勧誘し、野球経験者がいるという情報を聞けば先輩でも積極的に声をかけて思いを伝えた。部員集めに奔走する傍ら、友達と一緒にキャッチボールや打撃練習で汗を流した。

 今年4月に1年生4人が入部。3年生2人、2年生4人と合わせて部員は10人となり、夏の埼玉大会への参加が決まった。「やっと報われた。大変だったけど頑張ってきて良かった」。2012年は連合チームでの出場だったため、単独では2011年以来5年ぶりの出場となる。

 初戦となる1回戦は10日、相手は川越に決まった。25日は初めての練習試合に臨む。「まだ未知数だけど、自分たちの流れでプレーをしたい」。10人で自由の森学園野球部の新たな第一歩を踏み出す。

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2016年6月25日のニュース