球児痛恨 一番の“勝負球”も元同僚に勝ち越し打許す

[ 2016年6月25日 08:00 ]

<広・神>8回2死一・二塁、藤川は代打・新井に勝ち越しの2点適時三塁打を打たれる

セ・リーグ 阪神2-4広島

(6月24日 マツダ)
 元同僚に藤川が手痛い一撃を浴びた。2―2で迎えた8回、藤浪からバトンを受けてマウンドへ。だが、2死一、二塁のピンチを招くと、代打新井に前進守備を敷いていた外野陣の頭上をはるかに超える右中間への決勝2点三塁打を許した。

 「(高めの球を打たれたが)高めを投げにいったんで。また、あした頑張ります」

 5試合ぶりの失点で5敗目を喫し、試合後は足早に帰りのバスに乗り込んだ。この回、先頭のルナには藤川らしく全て直球で勝負したが、ファウルで粘られ8球目を中前にはじき返された。かつては一緒に縦ジマのユニホームを着た新井にも、直球2球で追い込んだ後フォークを1球挟んで得意の高めのストレートで勝負。ただ、やや低くなった145キロを右方向に完璧に打ち返された。

 「三つ取るつもりで行く」と臨んだリーグ戦再開初戦を白星で飾れなかった金本監督は「勝負に行ってね。高めのね。球児の一番いいのを打たれたわけだから」と球児を責めなかった。香田コーチも「粘り強く投げてくれた。真っすぐも走っていた。だいぶん良くなってきている」と評価。百戦錬磨の男だけに、すぐにこの借りを返してくれるはずだ。(山添 晴治)

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2016年6月25日のニュース