打っても打っても…阪神3試合で40残塁 広島投手陣を“援護”

[ 2016年5月23日 06:56 ]

<神・広>8回1死一、二塁、ゴメスが空振り三振

セ・リーグ 阪神5-10広島

(5月22日 甲子園)
 主軸の沈黙が反撃ムードに水を差した。広島の投手陣を“援護”した拙攻。12安打でわずか5得点に終わった。今カード3連戦では計40残塁(14残塁、13残塁、13残塁)。3試合連続の2桁残塁は今季初だ。つながらない虎打線の現状に金本監督も、もどかしい表情を浮かべた。

 「(相手投手を)助けすぎ。ストライクを取るのに四苦八苦しているところで。どれだけ助けたか。ボール球を振って」

 先発の中村恭は明らかに制球難で苦しんでいた。初回に4安打で2点先制。6日のヤクルト戦以来となる初回得点で好発進したかに見えた。次第に暗転していく。2点リードの2回2死一、三塁からヘイグが凡退。カウント1ストライクから甘いスライダーを打ち損じて遊ゴロだった。

 「(ヘイグの拙攻で)カープの投手は助けられたと思ってるんじゃないの。向こうはストライクが欲しくてしょうがないところでね。(こっちは)ランナーをためていきたいところでね」

 指揮官も頭を抱えるしかない。3点を追う6回無死一塁では空振り三振。カウント3ボールから2球連続で甘い球を見逃してフルカウント。最後は見逃せば四球、ワンバウンドのカットボールにバットが空を切った。8回も無死一、二塁の好機でもボールに手を出したうえ、空振り三振。再昇格後は4試合で16打数2安打で打率・125だ。打順降格は必至の情勢。再び勝率5割に戻り4位転落した金本阪神。ここが踏ん張りどころだ。(山本 浩之)

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2016年5月23日のニュース