サンデー武田7連勝!ハーラー単独トップ6勝目

[ 2016年5月23日 06:09 ]

<西・ソ>西武打線を封じるソフトバンク・武田

パ・リーグ ソフトバンク4-2西武

(5月22日 西武D)
 ソフトバンク・武田翔太投手(23)は22日、西武戦に先発し、2回に右ふくらはぎがつりかけるアクシデントを乗り越え、今季最多の131球で7回2失点。自身5連勝でリーグ単独トップの6勝目を挙げた。今季は開幕から全て日曜日に登板している右腕の熱投で、チームもサンデー7連勝。2位ロッテとの2・5ゲーム差を堅守した。

 先頭の浅村に本塁打を浴びた2回。なお2死一、二塁から、秋山をストレートの四球で歩かせたところで、マウンド上の武田は一塁側ベンチに向けて自ら両腕で「×」のサインを送った。

 「右ふくらはぎがつりそうになった。でも、2回で降りるわけにはいかなかった」

 ベンチ裏でストレッチ、さらにマッサージを受けてマウンドに戻った。2死満塁。栗山には3ボール1ストライクとなったが、最後はフルカウントからの8球目、146キロの直球で遊ゴロに仕留めた。

 7回1失点で4勝目を挙げた今月8日の楽天戦(ヤフオクドーム)でも、右ふくらはぎがつって降板。しかし、武田はこの状態を「好調の証」と言う。佐藤投手コーチが補足する。「調子が良いときは下半身を使って投げているから、最後の右足の蹴りが強くなる」と分析。さすがにこの日は“吉兆”が表れるのが早すぎて、武田自身も「調子が良かったからかどうかは分からない」と苦笑したが、2回までに46球を要しながらも7回2失点にまとめたのだから少なくても不調ではなかった。

 対策は施していた。前回登板となった15日のオリックス戦(ほっと神戸)では足がつるのを防ぐためにカリウムを多く含むバナナを6本食べて、8回1失点で5勝目。この日も試合前に3本のバナナを食べていた。

 2回のアクシデントを乗り切った武田は今季最多の131球を投げ、ハーラー単独トップの6勝目。工藤監督は「(131球は)中4日で投げているわけではないので、それぐらいはね」といつもの辛口ながら、「(ピンチでも相手打者に)逃げない気持ちを出せるようになってきた。そこは評価してもいい」と話した。

 5月に入って4戦4勝で、昨年6月度以来の月間MVPも見えてきた。対西武戦もデビューから無傷の10連勝。「西武戦の連勝はどうでもいい。一試合一試合、勝ちにつながるようにしっかり投げるだけ」。淡々と話す姿が逆に頼もしい。今季の武田は開幕から登板全9試合が日曜日で、チームも日曜日は7連勝。「サンデー翔太」がいる限り、日曜の快進撃は続く。(田中 貴久)

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2016年5月23日のニュース