西、制球乱れ5回5失点 井口への死球で暗転

[ 2016年5月23日 05:30 ]

<オ・ロ>2回、先制点を奪われ汗をぬぐう西

パ・リーグ オリックス1-5ロッテ

(5月22日 京セラD)
 投打とも見せ場のない敗戦だった。先発・西が5回7安打5失点と乱れ、打線もわずか4安打で1得点。福良監督は「打てなかった。とにかく打てなかった」と貧打を連敗の要因に挙げた。

 わずかな制球ミスが西の明暗を分けた。4回2死、厳しく内角を狙った144キロ直球が打者・井口の右手首付近を直撃。打席に倒れ込んだ大ベテランに鬼の形相でにらまれた。帽子を取って丁寧に謝罪したが、直後、鈴木に適時三塁打を浴び、5回にも3失点。制球力を最大の武器とする投手だけに、死球で精神的に動揺した可能性も否定できない。指揮官は「それも多少、あるかもしれない。中に(投球が)集まってきた」と話した。

 西は死球について「申し訳ないですが(その後に)打たれた僕の技術不足」と精神面ではなく、技術面を敗因に挙げた。防御率5・79、6敗目はともにリーグワースト。「自分の責任で6敗している。修正して、巻き返していきたい」。西の復調なくして、チームの浮上はあり得ない。(桜井 克也)

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2016年5月23日のニュース