中田 珍しい4月から打率3割 2ストライク後打撃変わった

[ 2016年4月26日 08:53 ]

日本ハムの中田

 日本ハムの中田翔内野手(27)がチームトップの打率・300と開幕から好調だ。ここではデータに表れたプロ9年目での進化に注目する。(記録課・志賀 喜幸)

 チームは5位と波に乗りきれないが、主砲は久々に好スタートを切った。元来、春先に弱く、昨季までの4月末時点の打率を振り返ると、13年の・300が唯一の3割。その他は全て2割4分未満で、プロ入り以来の3、4月の打率を集計すると・225の不振だ。一方、5月以降の通算打率を出すと・266と4分以上もアップ。年度別の4月以前、5月以降の成績を比較しても、全て5月以降が高打率となっており、13年(打率・305)以来のシーズン3割に期待が持てる。

 好調の要因を探ると、カウント別の打率に大きな変化が表れた。0、1ストライクの合計は、昨季までの通算・334に対し、今季は・341。元々強かったこのカウントでさらに数字を上げているが、特筆すべきは2ストライク後だ。昨季までの通算・181から、今季はここまでパ7位(規定打席以上)の・261へと8分もの急上昇。追い込まれてからの打撃改善が打率アップにつながっている。

 もちろん三振も減少。24試合で11個に抑えており、規定打席以上のパ40選手の中で6番目に少ない。これに対し、120三振を喫した昨季の同試合時は、多数順で7番目の18三振と、ワースト10からベスト10に転じる驚異の変身ぶりだ。進化した打撃で25日現在、パ4位タイの17打点、同5位タイの3本塁打と4番としてまずまずの成績。例年通り5月以降にますます調子を上げ、チーム浮上の起爆剤となれるか注目したい。

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2016年4月26日のニュース