慶大・加藤拓10回完封 155球から中1日で157球

[ 2016年4月26日 05:30 ]

<明大・慶大>延長戦を一人で投げ抜き、完封勝利にガッツポーズする慶大・加藤拓

東京六大学野球第3週第3日 慶大1―0明大

(4月25日 神宮)
 3回戦1試合が行われ、慶大が延長10回、明大を1―0で下して1勝1敗1分けとした。沓掛祥和内野手(4年)が決勝の左越え3号ソロ。23日に12回完投した今秋ドラフト候補の最速153キロ右腕・加藤拓也投手(4年)が、10回157球を投げ抜いて5安打完封した。

 柳とのプロ注目のエース対決を制した加藤拓は、右拳を振り下ろした。14年春以来、2年ぶり2度目の完封を空振り三振で決め「気負うことなく0点に抑えることだけ考えた。勝てて良かった」と胸をなで下ろした。

 23日は12回1失点で155球を投じ、引き分けに持ち込んだ。中1日で柳との再戦。「疲労がないことはなかったけど、後半の方が体をうまく使えた」と10回にこの日最速タイの149キロを計測した。2試合で計312球の熱投。ソフトバンクの山本省吾スカウトが「気持ちの強さがある。成長している」と絶賛するなど、国内7球団のスカウト陣をうならせた。

 大久保秀昭監督は言葉を何度も詰まらせ「ナイスピッチング。強いチームは1―0で勝つ。やりたい野球ができた」と感涙。通算18勝目を挙げた右腕は「明日も投げる準備をしてチーム全員で勝ちたい」と頼もしかった。(青木 貴紀)

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2016年4月26日のニュース