「民主化」進んだプロ野球にもリーダーは必要 孫オーナーに期待

[ 2015年10月29日 09:30 ]

ソフトバンクの孫正義オーナー

 日本サッカー協会(JFA)が、「JFAこころのプロジェクト」で日本プロ野球選手会と連携協定を結ぶと正式発表した。同プロジェクトは全国の小学校で一流アスリートが夢先生となり、夢を持つ大切さや挫折を乗り越える力を伝える「夢授業」を展開している。

 「夢授業」はJFAの営利目的ではない、子供の健全育成に対するスポーツ界の義務を果たすための事業だ。選手会もその点に賛同したのであり、だからこそ参加を12球団も認めた。

 近年の野球界の改革は選手会主導が目立つ。11月に世界大会「プレミア12」に出場する侍ジャパンをアマ球界への利益循環型に生まれ変わらせ、プロ野球経験者の高校野球指導者への道を作る制度確立にも尽力。そして、今年9月20日に急逝された松原徹事務局長(享年58)の遺志を受け継いだ若い事務局員らがJFAとの歴史的連携協定を成し遂げた。

 プロ野球の「民主化」と言えばいいのか。だが、日本野球機構(NPB)の協約には「この組織の最高合議・議決機関」はオーナー会議とある。「独裁者」は勘弁だが組織にはリーダーも必要だ。9月に行われたオーナー会議に出席したオーナーは12球団中7球団。残りは代行、もしくは臨時代理人だ。

 ソフトバンクの孫正義オーナーの姿は球界参入時以来、会議で見ていない。かつて、球界には渡辺恒雄氏(現巨人軍最高顧問)という強烈なリーダーがいた。今や球界の盟主であるソフトバンク球団を率いる孫オーナーこそ球界の新しいリーダーに相応しいのではないか。多忙を極めているのだろうが、オーナー会議でそのらつ腕を振るっていただきたいと切に願う。(君島 圭介)

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